インドの「九九」は『19×19』まである!なぜ機械にも強いか

インド躍進のカギを握る 「19×19」の九九算

掛け算の暗記法として日本で有名な「九九」

九九の発祥地である中国では、早くも紀元前7世紀、当時の中国にあった国の一つであるに、九九に秀でた青年が仕官したいといって応募してきたといぃす。

この故事が事実だとすれば、その時代には九九がすでに生まれていたことになります。

さて、日本や中国で使われている九九は、現代のインドでも用いられています。

ただし、日本や中国の九九が「9×9」で終わるのに対し、インドの九九はなんと「19×19」まであります。

暗記する数は日本の九九の何倍にもなるわけですが、インドの小学生はそれを覚えてしまうといいます。

インド人が計算に強いと言われる理由の一つでしょう。

しかも、インド式の「19×19」までの掛け算は、十進法ではなく二進法で覚えるともいわれています。

二進法では「0」と「1」の2つの数字のみを用いて数を数える方法です。

たとえば十進法の「2」だと、二進法では桁が繰り上がって「10」になります。

コンピュータやその関連機器では、この二進法が頻繁に使われます。

二進法なら、電流が流れたときに「1」、流れていないときに「0」というように、電流が流れているかいないかで区別できるからです。

つまり、二進法で掛け算するのに子供の頃から慣れていれば、自然にコンピュータに強くなると考えられます。

現代のインドは優れたIT技術者を多く輩出するIT先進国として定評があります。

その秘密は、二進法で「19×19」まで覚える掛け算にあるのかもしれません。

参考 The foundational math skills of Indian children

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