ビッグバンとは?膨張する宇宙を遡ると帰着する一点

地球から遠い銀河ほど、地球から速いスピードで遠ざかっている

人工衛星による宇宙探索や、望遠鏡などのアイテムより、年に何度も宇宙に関する大きな発見が報道されるようになりました。

宇宙に関する技術が、今までもそしてこれからも人類最先端の分野であることには異論を唱える者はいないでしょう。

近年ではニュートリノの観測が報じられ、 私たちにとって宇宙の解明は文字通り軌道に乗りきったと思えそうです。

ところが、そうでもありません。

私達が目視できる宇宙の物質はごくわずかに過ぎないということを、識者たちは説いてくれています。

ニュートリノも、存在が示唆されてから実際に観測されるまで長い時間がかかりました。

それと同様に、近年の研究から、 ただ真空が広がっていると思われていた宇宙空間にはダークマターやダークエネルギーという物質が満ちていることがわかりました。

このダークマターにより、目にみえるものは宇宙の物質の5%程に過ぎないことがわかったとされています。

8世紀初頭、ハッブルというアメリカの天文学者ハッブル氏が地球と銀河の距離を測定しました。

すると、地球から遠い銀河ほど、地球から速いスピードで遠ざかっていることがわかったのです。

これをハッブルの法則と呼びます。

例えば、風船にペンで点の印をいくつか付けるとします。

そしてその風船を膨らませながら点を見ていると、遠いもの同士ほど速く離れていくことがわかるでしょう。

実際には、風船そのものが膨らむ速度は遅くなっていきます。

しかし、宇宙の膨張速度は加速していっています。

宇宙が膨張しているということは、時を遡れば全てが1点に帰着すると想定されます。

その宇宙の始まりが、科学者ガモフ氏が提唱したビッグバンと呼ばれる宇宙論です。

宇宙がビッグバンによって誕生したとすると、宇宙は現在およそ138億歳とされます。

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