静止衛星が動いているのに「静止」である訳
静止衛星が動いているのに「静止」である訳
『静止軌道上を周回している静止衛星』というフレーズを耳にすることがありますが、静止しているのに周回しているとはどういうことなのか、と疑問を感じずにはいられません。
というのも、静止衛星とは『地上から静止して見える』ということなのです。
つまり、実際は地球の自転と同じ速さで周回しているというのが答えです。
静止衛星は上空を高速で円運動し続けているため、強力な遠心カが発生しています。
その遠心力(宇宙へ出ようとする力)と、地球の重力(地球の中心へ引っ張る力)が釣り合っているため、衛星は軌道から外れません。
遠心力が強すぎれば、衛生は宇宙へ放り出されてしまうし、逆に重力が大きく勝ってしまえば地表へ落下してしまいます。
地球の自転のスピードは一定で変えられないため、衛生は必ず一定の遠心力を受けることになります。
なので、適切な高度で飛ばしてやることで、衛生が受ける重力の方を調整する必要があります。
そうして設定された高度を「静止軌道」といい、赤道上空36,000kmとされます。
- 参照
What is geostationary satellite? – Definition from WhatIs.com - 注目キーワード
静止衛星…Geostationary satellite
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