『北半球と南半球で排水口の渦が逆になる』はウソ
北半球では冬の方が太陽との距離は近く、夏の方が遠くなる。
地球上に四季が存在するのは、地球が太陽の周りを回っているためです。
しかし、太陽に近づいた時に夏になり、離れた時に冬になるという考えは、南半球でしか当てはまりません。
実際は、北半球では冬のほうが太陽との距離は近く、夏のほうが遠くなります。
なぜ、太陽に近づいた時に夏になるという勘違いが生まれるのでしょうか。
おそらくこれは太陽と地球の距離が近いほうが、太陽光との距離がより近いため、地表が熱せられると考えたためです。
確かに、地球は太陽の周りを楕円を描いてまわるので、太陽との距離は時期により変わります。
しかし、最も遠い時と最も近い時の距離差は僅か数%であり、四季が生まれる直接の原因は『距離』ではありません。
では、何が地表に夏と冬をつくりだしているのでしょうか。
答えは、太陽光の入射角と日照時間です。
地球の自転軸は、太陽に向かって23.4°傾いています。
この傾きが、時期により受ける太陽光の量に差を生むのです。
例えば北半球では、太陽からの距離が遠い方が、垂直に近い角度で狭い範囲に照射されるため、気温が上昇し夏になります。
反対に、太陽との距離が狭まったとき、つまり同じ熱量の光がより斜めから広い範囲に照射されるたとき、冬になります。
更に、夏は日が長く、冬は短いことも、気温の高低に更なる差をつけます。
ちなみに南半球では、上記の内容は全て逆になります。
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