現実と鏡の中の区別ができますか?
普段の生活では、現実世界で起きていることと鏡の中で起きていることは、左右が反転している以外に違いはありません。
文字などが左右反転していても、それは鏡の中である決定的な証拠にはなりません。
現実世界でも、実際に文字を左右反対に書くことは可能だからです。
つまり、ただその光景を見るだけでは、それが現実なのか鏡の中なのかを区別することは出来ないのです。
しかし、その常識が覆ってしまうことがあります。
原子には自然に崩壊するものがあります。
コバルト60はその一種で、崩壊するときに電子を放ちます。
その飛び出す方向を観測すると、『原子核の自転のS極側から出てくる電子の方が、 N極側から出てくるものよりも多い』ことがわかります。
鏡の中では電子の回転方向は逆になるので、S極とN極は反転します。
鏡の中では、『N極側から出てくる電子の方が、S極側よりも多くなる』のです。
これは、物理的に鏡の中でしか起こりえない明らかな現象です。
- 参照
≫Radionuclide Basics: Cobalt-60 | US EPA - 用語チェック
コバルト60…Cobalt-60
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