観測したことで状態を変えてしまう?繊細すぎる電子の世界

観測そのものが結果に影響を与えてしまうことあります。

電子の運動を観測するために、電子に光を当てると、その光のエネルギーのせいで電子は状態を変え、当初とは違う状態になってしまいます。

電子の世界では、このように、観測そのものが結果に影響を与えてしまうことが多くあります。

電子の形は球状なので、さまざまな向きに回転しそうなものだがが、実際は右か左の2方向へしか回転できません。

これを電子のスピンと呼びます。

電子の回転方向を知るために用いられる方法は、一定の方向に磁気を与え、その影響の結果を観測するというものです。

気づいた人も多いと思うが、そもそも球体が右回りか左回りかは、そもそも軸がなければ定めることはできません。

なので観測のための磁気を当てて初めて軸の方向は定まるのです。

観測自体が状態そのものを変えかねないのです。

まるで野鳥を観察するように、慎重に行わなければなりません。

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