pareto law

なぜ一定の人々は必ずサボるのか?【パレートの法則】

サボるやつは必ずいる

「パレートの法則」または「働きアリの法則」を知っていますか?

パレートの法則は、『会社などの組織の中に必ず一定数の怠惰な人間がいる』と示唆する法則です。

例えば、以下のような状況を、私達は頻繁に目撃します。

  • 組織の成果のうちの8割を2割の人が出している
  • 特定の人ばかりがたくさん働き、何人かの人々は怠けている

こういう場合、怠け者は全員解雇すべきだと思いませんか?

しかし、これはそんなに簡単には解決できません。

なぜなら、怠け者を追放しても、残った人々の一部が新たに怠け者に変貌するからです。

蟻や蜂の社会では、女王だけが繁殖活動をし、他の個体は懸命にそれをサポートします。

このような、高度に分化され不妊階級が存在する生物を「真社会性生物」と呼びます。

巣の内外で懸命に働く個体を「働きアリ」や「働きバチ」と呼びます。

しかし、全ての個体が真面目に働いているわけではありません。

真面目に働いていたアリを巣から隔離して別の巣に移すと、そのうちの何割かは働かなくなります。

逆に、サボっていたアリを隔離して別の巣に移すと、そのうちの何割かは真面目に働き始めます。

これがパレートの法則です。

なぜ、このようなことが起こるのでしょうか?

もし全ての個体が一斉に働くと、いつか全員が同時に疲れ果て、巣が危険な目に合うかもしれません。

常に余力を残しておかないと、巣は存続できません。

彼らは卵の世話を中断することは出来ませんし、巣が外敵に襲われたら抗戦しなければなりません。

パレートの法則は、組織のサステナビリティを支えるため、生物たちに備わった本能です。

もちろん、あなたが仕事をサボっていい理由にはなりません。

・参照
野村総合研究所(NRI): パレートの法則

あなたにおすすめ

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。