自分は世間一般よりマシ、と全員が思っている不思議(笑)

正解はありません。

どちらと答えても、おかしくありません。

しかし、ほぼ100%の人の本音は①です。

学校内などの「いじめ」がなくならない理由の一部は、このように『人が自分を公平だと信じて疑わないこと』に起因します。

一般的に、いじめは結果です。

しかし、その過程を作っている加害者たちにその自覚がないからこそ、いじめは無くならないとも言えます。

冒頭の差別の例を思い出してください。

表立って、『人種差別をしている』『性差別をしている』などという明確な悪意を持っている人はそうそういません。

しかし、世界中の少なくない人々が無自覚に差別をしているのが事実です。

何度も言いますが、本人たちに自覚はありません。

このような錯覚を、行動経済学では平均以上効果と呼びます。

この錯覚は日常のいたるところに潜んでいます。

  • 自分は同じ職場の中では仕事が出来るほうだ
  • 世間一般では、自分の頭脳は優れているほうだ
  • 自分の容姿は、少なくとも同世代の平均よりは上だ

自分のことを、上記の全てに当てはまると思っていませんか?

もちろん、それは本当にそうなのかも知れません。

しかし、世の中の半数を大きく上回る人々が同じように考えています。

だとすると、実際のところはどうなのでしょう?


参照
The Better-Than-Average Effect. - APA PsycNET

あなたにおすすめ