動物や植物などの多細胞生物は、卵子や種が細胞分裂を繰り返すこと成長します。
しかし、ただ細胞分裂を繰り返したのでは成体にはなれません。
細胞を分裂させる作業員だけでなく、監督のような支持者が必要なはずです。
例えば、胎児の手の指が出来るとき、まずしゃもじのような形ができます。
そして指の間となる部分の細胞が消失し、いわゆる手の形ができます。
オタマジャクシの尻尾が消えていったり、木から枯れ葉が落ちるのも同じ現象であり、細胞の中のDNAが縮まっていくことで発生します。
多細胞の生物には、細胞が自殺することで全体がよい状態を保てるシステムが備わっているのです。
このように、細胞がひとりでに死んでいく現象をアポトーシスと呼びます。