タコやイカが吐くスミは、体内にある墨汁嚢(ぼくじゅうのう)という器官で作られます。
昔、この墨は水中に放たれると瞬時に広がり、ウツボなどの天敵の目をくらませる働きをすると言われていました。
しかし、そろそろこの俗説とはおさらばしましょう。
彼らのスミが視覚的に敵を撹乱するのはアニメの世界だけであり、実際は敵の視覚ではなく嗅覚に強く作用します。
あのスミは、敵の鼻をしびれさせる性質を持っており、そうして天敵へ対処しているのです。
タコは外敵に襲われた際、自分の足を切り離して逃げることができます。
その場合、無くなった足はすぐに再生が始まります。
一方、ストレスで自ら足を食べてしまう場合もあるのだが、その場合は二度と生えてきません。