映画やドラマで、人が大量の睡眠薬を服用することで自殺しようとするシーンをみたことはありませんか?
しかし、睡服薬を大量に服用しても、それだけでは死ねません。
では、なぜそのような勘違いが生まれたのでしょうか。
それは、昔の睡眠薬ならば、多量に服用すると死ぬ危険性があったからです。
昔の睡眠薬は「バルビツール系」と呼ばれる成分で作られいました。
この成分は、人の脳に影響を及ぼします。
そのため、もしこれを過剰に服用すると呼吸中枢が狂い、酸欠になります。
言うまでもなく、人は酸素が足りないと死にます。
しかし、現在の睡眠薬は、これとは違う「ベンゾジアゼピン系」と呼ばれる成分で作られています。
この成分は、情動中枢のみに作用し、呼吸中枢には影響しません。
なので、現在、睡眠薬を大量に飲んでも死ぬことは出来ません。
しかし、そんなことをしたら、無事では済みません。
・参照
– WebMD: Understanding the Side Effects of Sleeping Pills