産業革命と言えば、上記の著しい社会変化を想像すると思いますが、その際「時間」の管理も大きく改革したことを忘れてはなりません。
それまで国内でも地方により時間は異なっていましたが、鉄道や電信の発達で標準時が導入されるようになり、1847年に「グリニッジ標準時」が導入されました。
グリニッジ標準時は、1884年に行われた国際子午線会議に国際的な本初子午線とされました。
しかし、一部の天文学者だけは一般人が使う「常用時」とは異なり、古代ローマからの慣習となっていた正午に日付を更新する「天文時」を使用していました。
その相容れない二つの時刻に、船乗りたちは混乱しました。
そんな船乗りらの訴えにより、1925年1月1日より、天文学の分野でも午前0時が1日の始まりとされるようになったのです。