昭和の教科書には、太陽系の惑星は「水金地火木土天海冥」の順で記載されていました。
しかし、2006年にチェコのプラハで行われた国際天文学連合総会にて、天文学者たちは惑星の条件を改めて定義しました。
そこで、最後の冥王星は新たに準惑星として区分されたのです。
では、惑星であることの条件とは何なのでしょうか。
以下の3つの要素を満たす天体が、現在惑星と呼ばれています。
冥王星は、このうち最後の条件を満たしていません。
90年代以降、太陽系外縁天体の中に同規模の天体が多数発見されており、2003UB313という天体の直径に至っては冥王星のそれを凌駕しているのです。
太陽系外縁天体とは、氷の小天体から成るとされる天体群のことです。
巨大な惑星は、強い重力で周りの天体を吸い込んだり遠くへ追いやることになり、否が応でも目立つ存在になってしまいます。
冥王星にはそれほどの規模はなかったということです。