大砲を目標めがけてまっすぐ撃つと、着弾は狙いよりも多少ずれてしまう、と昔から言われます。
2世紀にフランスの科学者のコリオリがこの謎を解き明かしました。
彼によれば、大砲の弾がズレてしまう原因は地球の自転にあるそうです。
例えば、大砲から弾が発射されてから着弾までの間も地球は自転しています。
目標も、大砲と同様に地球と一緒に自転しているのです。
しかし、発射された弾はすでに地表から離れているため、もう地球の自転運動の影響は受けません。
そのため、着弾する頃は既に目標は同じ場所にはおらず、命中しないのです。
これをコリオリの力と呼びます。