『それは然るべきプロが栽培してるんだから当たり前だ』と思ったそこのあなた、ではそのプロはどんな芸当を使っているのでしょうか。
それがF1種という種です。
F1種とは、純系の2種類を交配させて生まれた1代日の雑種のことです。
これでは少しわかりにくいので簡単に例えると、血液型がAA型の父親とBB型の母親の間に生まれる子どもは、必ずAB型になることと同じです。
A型の遺伝子が揃っている純系のAA型の父親と、同じく純系のBB型の母親との間には、AとBの両方を引き継いだ雑種の子どもが生まれます。
これがF1種です。
野菜も同じです。
大根などのアブラナ科の植物は、同じカブの花では受粉しない習性を持ちます。
これを自家不和合性といいます。
そこでF1種の大根をつくるため、2つの純系種を交互に並べる形で植え、ハチを飛ばせて受粉させるのです。
これで効率よくF1種を栽培することが出来ます。