心理・脳科学

照明に集まるのは人間も同じか: 随所で利用されるサバンナ効果とは

蛾だけでなく人間も照明に集まる

人間は暗闇の中にいると、無意識に明るい方へ向かいます。

この習性を「走光性」と呼びます。

もしあなたが暗い森の中で迷子になったら、必死に出口を探すでしょう。

そして、やっとサバンナを見つけたとき、あなたは喜んでそちらへ向かうでしょう。

なので、この習性は「サバンナ効果」とも呼ばれます。

逆に、人は基本的に暗い場所を恐れます。

サバンナ効果は、以下のような、人間社会のさまざまな場面で利用されます。

  • 宣伝効果や売上を上げるために、ショッピングモールのトイレは出入り口から遠い場所に設置されることが多いです。
  • 玄関付近を暗く、部屋の奥側を明るくすると、部屋全体が広く感じられます。
  • トンネルを一直線に作ると、運転者の前方に光が見えるため、スピードを出し過ぎる人が増えます。なので、トンネルはわざと曲線的に作られます。

あなたは暗い夜道を歩いているときに、建物の明るい照明を見つけると、なぜか安心しませんか?

これもサバンナ効果の一例です。

たくさんの蛾が街灯の周りに集まっているのをよく見かけますが、これは人間にもこれと似たような習性があることを示しています。

・参照
J-STAGE: 昆虫が光に集まる多様なメカニズム

Tama

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