現在の遺伝子検査では子どもの才能はわからない
遺伝子は、いわゆる細胞のデータが乗っている設計図です。
なので遺伝子を検査すると、病気にかかる可能性の発見に繋がります。
それはこれから生まれてくる子どもの才能をも推測できるはずだという発想に繋がるのは仕方ないですが、現在の技術ではそれは不可能です。
確かに人の能力や性格に遺伝子が関与しているのは事実です。
しかし、本当に影響を与えるのは単一の遺伝子ではなく、約2万ある遺伝子たちの総合的な作用によるものです。
現在の遺伝子検査は、かなり的を絞って遺伝子を調べることしかできないので、総合的な結果である「才能」を判断することは困難なのです。
それでも『遺伝子検査であなたの才能がわかる』といった商品の宣伝文句を目にすることがあります。
それらが必ずしも非科学的なものというわけではないですが、いずれも検査結果が保証されたものではありません。
要するに可能性を示すという曖味なもので、誰も責任を負うこともないので、利用するとしても結果を盲信しないようにしてください。
参照 Genetic Testing | CDC