心理学

サンクコストの呪縛とは?1分でわかりやすく解説!

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レス・イズ・モアの法則とは? なぜ少ないほうが豊かなのか

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人間に自由な意志は存在しない?自由意志錯覚とは!

旧石器・縄文・弥生時代

聖徳太子の面白い逸話!実は政治に関わっていなかった?

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大企業に勝ちたければスピードで勝負するしかない!?

あなたが人にわかってもらえないのは、あなたがわかっていないから!

こんなに頑張ってるのに、なんでみんなわからないの!? 人は、周りの人に対する理解度を、周りの人の自分に対する理解度よりも高いと思いがちです。 さらに面白いことに、人は、自分自身の自分に対する理解度は、周りの人の当人に対する理解度よりも高いと思い込みます。 まとめると、『自分のことも他人のことも、自分の方が他人よりもよくわかっている』というふうにみんなが考えているということです。 なんだか微笑ましいですね。 この現象を行動経済学では非対称な洞察の錯覚と呼びます。 なぜ、このような勘違いが起こるのでしょうか? 人は、自分がよく知らないものの潜在能力や重要性を軽視する傾向があります。 自分の気持ちや考えは、当然自分がよくわかっています。 ところが、他人の脳内のことはわかりません。 見えないものは軽んじる、それが人間というものです。 家庭内の親子関係、パートナーとの恋愛関係、職場の上下関係などなど、世界中ですれ違いが絶えないのも頷けますね。 ・参照≫The Illusion of Asymmetric Insight – You Are Not So Smart

人生から後悔をなくす唯一の方法が判明!!

『未来は予測不能』と知れば後悔は消える? あなたが雨の日、車で通勤しているところを想像してください。 雨のせいか、いつもの道が混んでいます。 会社に遅刻しそうになったあなたは、いつもと違う裏道をいくことにしました。 すると、その先で土砂崩れが発生していたらしく、あなたは酷い渋滞に巻き込まれてしまいました。 元の道を行っていれば、より早く職場に着けたのは明らかです。 さて、このときのあなたの感想により近いものは、次のうちのどちらですか? ≫①知らなかったんだから、仕方ないか。≫②なんで裏道なんて使ったんだろう!自分のアホ!

つまらない本でも最後まで読もうとしてしまう心理

人間に等しく備わった『洗脳』 大人気のアニメ映画のチケットを二枚ゲットしたとします。 可愛らしい女の子が魔法少女に変身し、敵と戦う物語です。 あなたには小さな娘がいるので、連れて行ってあげようと思ったのです。 しかし、チケットを購入した後になって、その映画にはあまり女児向けとは言えない難解な描写や、暗い設定があるとの噂を聞きました。 さて、こういう場合、どちらの行動をとる人が多いでしょうか? ≫①もったいないから観に行く。≫②観に行くのをやめる。

『自分の周りの人たちは特別』と感じること、ありませんか?

あなたもつまらない集団の一人? 学生時代、他のクラスの生徒は、どこか無個性で均一的な人々で溢れているように感じたことはありませんか? これは何も学生時代に限ったことではありません。 実は、学生に限らず、誰もがこのように考える節があります。 あなたがつまらないと軽んじている相手の集団の誰かもまた、あなたの集団をどこか退屈だと感じているのです。 これに対し『自分の集団のことはよく知っているから、より個性的に感じるのは当たり前じゃないか』と思いましたか? お言葉ですが、その考えは甘いです。 あなたの仲間たちを、「クラス」ではなく「学校全体」に置き換えてみてください。 今まで『うちのクラスは…』と語っていたところがそのまま『うちの学校は…』とすり替わります。 しかし、全校生徒の性格を隅々まで把握している生徒なんていませんよね。 つまり、この傾向はよく知っているかどうかに関わらず発生するということです。 自分の所属しない他の集団を均一化してしまうこの錯覚を、行動経済学では外集団同質性バイアスと呼びます。 ・参照≫outgroup homogeneity bias – APA Dictionary of Psychology

簡単に偏見や差別はなくならない!人の先入観の根深さ

あなたの第一印象、どんな感じか知っていますか? タマという32歳の男性は、非常にストイックに我が道を行く人物です。 大学時代は世界史や英会話を専攻し、受験生の家庭教師のアルバイトに勤しみました。 世界情勢をチェックすることのみならず、海をまたいだ旅行や交友関係も楽しみつつ、奔放に独身生活を謳歌してきました。 さて、彼の特徴として当てはまるのは、次のうちどちらだと思いますか? ≫①彼は国内で働く男性です。≫②彼は国内外に複数の会社を持つ外国人です。

バカと賢者の分かれ目?決定的な理由が判明!!

無理に『わかろう』とするな? 選挙結果は、候補者たちの外見に物凄く左右されると言われています。 小さな子どもたちに二人の候補者の写真を見せ、『どちらがあなたの船の船長になってほしいですか?』と尋ねた場合、多くの子どもが実際に当選した政治家の方を選ぶという実験結果もあるくらいです。 人の外見が重要なのは人間関係や面接だけではありません。 政治家や議員を選出する選挙でも、信用できそうな、信頼できそうな見た目の人が選ばれます。 人の外見がなぜ重要なのか?という問の答えはあまりに壮大で、挙げればキリがありません。 中でも、人は難しい判断に迫られた際、より簡単な別の視点にすり替える習性があります。 これを行動経済学では※判断ヒューリスティックと呼びます。 特定の候補者が政治家に向いているかどうかを写真だけで決めるのは困難です。 なので、人は無意識に『外見が良い=政治家として相応しい』と、別の評価で代用するのです。 ※ヒューリスティックには様々な種類があります。 ヒューリスティックに共通するのは『よくわからない物事を理解しようとする際、既に理解している範囲内に落とし込んで判断しようとする点』です。 ヒューリスティック(Heuristic)の語源は、ギリシャ語で『わかった』を意味する“Eureka(エウレカ)”です。 突然ですが、みなさんは「ホースラディッシュ」という食べ物を知っていますか? 擦り下ろしてステーキやローストビーフなどに付けて食べる、わさびをマイルドにしたような味わいの野菜です。 東洋人には、あまり馴染みがありませんよね。 なので、わかりやすく「西洋わさび」などと呼んだりします。 しかし、私達がお寿司に付けて食べるわさびと同じかと言えば、やはりかなり違います。 ですが『西洋のわさびみたいなものだ』と思えば、なんとなく理解した気になります。 これがヒューリスティックの簡単な事例です。 『わかる』とはとても恐ろしいことです。 本当にわかっているのか、本当はわかっていないのか、それは誰にもわからないし、本当のところは誰も教えてくれないのです。 ・参照≫Judgment Heuristics and Biases – Northern Kentucky University≫Heuristics and Cognitive Biases – Verywell Mind

メディアの印象操作に騙されるな!

自分が得をするように言葉を選ぼう あなたが手に職をつけるため、専門学校に通おうとしているとします。 どこの学校に入るか決めるため、インターネットを見ていると、卒業後の就職率についてまとめられている記事を見つけました。 次のうち、あなたがより良い印象を受けるのはどちらですか? ≫①97%の卒業生が就職できています!≫②就職できない卒業生は3%だけです!

弱い自分を正当化し、強い人を敵対視するルサンチマンは見苦しい?

あなたの反骨精神は、強い?弱い? あなたは政略結婚という言葉にどのような印象を抱きますか? また、あなたが政略結婚をすることになったと、想像してみてください。 想像してもらうだけで構いません。 また、親から政略結婚の話を持ちかけられたが、自分には自然恋愛で出会った恋人が既にいて、うんぬんかんぬん…という映画やドラマをみたことがありませんか? なぜこのような物語が後をたたないのでしょう? 答えは単純です。 応援したくなるからです。 しかし、ここで忘れてはいけないのは、その親は間違っているのか?という点です。 親は子を思い、より大きな力と知恵を持った存在です。 いくら子どもが自分で見つけた恋人がいたとしても、それだけを理由に親の愛情を否定するのは、少し早計だと思いませんか? ではなぜ、このようなストーリーは大衆の共感を呼ぶのでしょうか? 大衆は、頑張り屋が好きです。 大衆は、基本的にどこか反骨精神を持っています。 子どもも親も、どちらも同じ人間であり、客観的にはどちらの善意も尊重されるべきです。 しかし、両者の決定的な違いは、片方が強者であり、もう片方が弱者であることです。 人は思うように事が進まないとき、自分の弱さを正当化し、誰かの強さを敵対視する傾向があります。 この錯覚、歪んだ思想を哲学者のニーチェはルサンチマンと呼びました。 ①あなたは、正しい人でありたいですか?②それとも、善い人でありたいですか? ①あなたは悪い人が嫌いですか?②それとも、敵対してくる人が嫌いですか? どちらも②を選んだならば、あなたはルサンチマン的な思想が強い人かも知れません。 安心してください、これは『どちらであるほうがよい』というものではありませんから。 ・参照≫Ressentiment – Oxford Reference≫Nietzsche’s Psychology of Ressentiment – Routledge

なぜ勉強の前に部屋の片づけをしたくなるのか、完全にわかりやすい解説が...

部屋の掃除はテストが終わってからせよ あなたは学生です。 今日、テスト発表がありました。 今日から約2週間はクラブ活動はありません。 あなたは明るいうちに学校から帰宅しました。 さて、これからどうしますか? ≫①グズグズしていられない、すぐにテスト勉強だ!≫②その勉強の質を上げるため、まずは机と部屋の掃除をしよう!

『昔はモテていた』と錯覚をするのは仕方のないこと?

成人の能力や知能は極端には変化しません。 よく年配の人が以下のようなことを言っているのを聞いたことがありませんか? 心当たりがありますよね。 なぜ、若い人ではなく、お年を召した途端にこのようなことを言う人が増えるのでしょう? 単なる自慢でしょうか? いいえ、話はそこまで単純ではありません。 人は『過去の自分を今より劣っていた』と思いたい生き物です。 通常、成人の能力や知能は、極端には変化しません。 一般的に、人は歳をとればとるほど、社会的に悪さはしにくくなります。 なので、『昔は悪かった』(寧ろそうでなきゃ悲しい)と思ってしまうのです。 また、過去に比べ、現在は『実際以上に賢くなっている』とも思い込みがちです。 なので『昔はバカばかりやっていた』と錯覚するのです。 そして、多くの人は歳をとるほどモテにくくなります。 なので『昔はモテていた』と、あたかも周りの同世代と比べてよりモテていたかのように錯覚をする、というわけです。 しかし実際は、他者が現在から想像するイメージとあまり変わっていない場合がほとんどです。 なので、彼らは自慢したいがために嘘をついているわけではありません。 これはあくまで変化バイアスという、生来の習性なのです。 わかってあげましょう。 ・参照≫Change Bias definition | Psychology Glossary | alleydog.com