なぜピカソはモナリザを盗んだ容疑で逮捕されたのか?

ピカソはモナリザを盗んだの疑いで逮捕されたことがある

モナリザといえば、ルーブル美術館の数ある至宝の中でも特に人気が高い作品です。

そんなモナリザが盗難の被害に遭う事件が、 1911年8月22日に起きました。

それだけでも驚きですが、犯人として逮捕されたのは、なんとあの天才画家ピカソだったのです。

事件発覚の翌朝、パリ各紙は世紀の盗難事件を大きく報じました。

ニュースはまたたく間に広まり、自称犯人が名乗りでたり、懸賞がかけられたり、政府の陰謀説が噂されたり、その後何週間も人々の最大の関心事となりました。

こうなると、警察としてはなんとしてでも犯人を見つけなければなりません。

捜査線上に浮かびあがってきたのは、ドイツの地下組織か、モンマルトル付近に住むボヘミアン風の画家、または詩人でした。

このボヘミアン風の画家が、若き日のピカソです。

9月になると、詩人アポリネールとピカソが捕まりました。

ルーヴルから盗まれた他の彫刻を入手していたことから、犯人と疑われて連行されたのです。

もちろん、二人には身に覚えのない犯行です。

必死に無実を訴えて、なんとか釈放されました。

なお、モナリザが見つかったのは、事件から2年が経った1913年12月のことでした。

販売を持ち掛けられた画商が警察に通報したことで、犯人が逮捕されることになりました。

犯行は、モナリザの展示用ガラスを取り付けたイタリア人ガラス工のヴィンチェンツォ・ペルージアによるものでした。

参考 Did Picasso steal the Mona Lisa?

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