ケニア独立の際に白人に対抗したマウマウ団

白人の支配に抗ったマウマウ団

アフリカ東部に位置する国家ケニア共和国。

1963年にイギリスから独立を果たしましたが、 その際に大きな影響を与えたと言われるのが、秘密結社「マウマウ団」です。

マウマウ団とは、ケニア最大の民族キクユ族を中心に組織された結社で、誕生したのは1940年代初頭と見られています。

目的は、彼らの土地に入植した白人を排除することにありました。

キクユ族は割礼の儀式など独自の伝統的習俗を持っていましたが、イギリスの植民地政府がこれらを禁じたため、反発が深まっていたのです。

日本語にすると間の抜けた響きになりますが、マウマウはキクユ語の「ウマウマ (外、外)」が訛った言葉と言われ、外に警官がいることを知らせる合図であったとされます。

反イギリス軍と独立派は衝突を続け、 多数の犠牲者が出ました。

パトロール中のイギリス兵首を切り、滴る血を羊肉に垂らすなどの残虐な儀礼が行われもしたといいます。

1952年、イギリスとの対立が最高潮に達すると「マウマウ団の乱」が勃発しました。

ゲリラ戦を展開するマウマウ団と、イギリス軍の間で血みどろの戦いが繰り広げられることになったのです。

反乱は1960年に鎮圧されましたが、 マウマウ団には1万人を超える犠牲者が出たとされます。

しかし、これを機に国内では独立運動が加熱し、やがてイギリスからの独立に繋がります。

参考 Kenia: rebelión anticolonial de los Mau Mau, genocidio y primeras ...

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