思春期の女性の胸を擦り潰すブレスト・アイロニング
少女の乳房を無理やり潰すブレスト・アイロニング
カメルーンやギニアといった西・中央アフリカでは、欧米から非難されるある習慣が残されています。
それが、思春期の女性の胸を擦り潰すブレスト・アイロニングというものです。
その施術方法はあまりにも粗雑なもので、施術にはバナナやヤシの実の殻やスリコギ、へら、石などの台所用具が用いられます。
これを釜戸の火で熱し、娘の胸部分の皮膚に押し付けて激しくこすります。
その後、叩きながら膨らみを平らにしていくというのです。
この行為は、胸のふくらみが消えるまで繰り返されます。
女性に肉体的、精神的なダメージを与えることは想像に難くありません。
ブレスト・アイロニングが厄介なのは、少女を男性の性的アプローチやレイプ被害から守るために母親や祖母が行う、という点です。
親の多くは、娘の純潔と人生をその手で守ることになると考え、後悔するどころか誇らし気でもあるといいます。
しかし、医学の知識がない者が粗悪な道具で行うため、心身に及ぶリスクは大きく、 乳ガンを初めとした病気の原因になるとされています。
近年、やっと医師の調査が入り始めましたが、現状を変えるにはまだまだ時間がかかりそうです。
ブレスト・アイロニングから逃れるため、多くの少女が家出の末ボーイフレンドの元に駆け込むのだそうです。
これが早過ぎる妊娠の原因となっているというから、皮肉なものです。
参考 Breast Ironing Fact Sheet