認知バイアス一覧・スーパー辞典【永久保存版】
認知バイアス・スーパー辞典【永久保存版】
【A】
- 行為者-観察者バイアス(Actor-observer bias)
他人の行動は本人の内面に原因があり、自分の行動は外部に原因があると考える心理 - アドバイス効果(Advice effect)
気づかない間に他人の意見に流されたり、内容が近づいてしまう心理 - 曖昧性効果(Ambiguity effect)
合理性を犠牲にしてでも不確実な選択肢を避ける心理 - アンカリング(Anchoring)
特定の情報に縛られて全体を判断してしまう心理 - 注意バイアス(Attentional bias)
自分が普段考えていることに優先的に注意がいく心理 - 利用可能性カスケード(Availability cascade)
ある程度共有された情報はそれだけで繰り返し見聞きするようになるので、自然と正しいと思うようになる現象 - 利用可能性ヒューリスティック(Availability heuristic)
ある物事の原因や背景について、簡単に思いつくそれらしい情報を正しいと思い込む傾向
【B】
- バーダー・マインホフ現象(Baarder meinhof phenomenon)
新しいことを知ったり刺激を受けたりすることで、その後もそのことに関する情報に敏感になる心理。頻度錯誤とも。 - バックファイア効果(Back fire effect)
否定されることでより自分の主義主張に固執するようになる心理 - バンドワゴン効果(Bandwagon effect)
世間の流行やその場の雰囲気に流される傾向 - バーナム効果(Barnum effect)
多くの人に当てはまるような当たり障りのない説明でも、自分のことを的確に表しているように錯覚すること。フォアラー効果とも。 - 基準率錯誤(Base rate fallacy)
より根本的な構造を軽視し、特定の情報から物事の原因を探してしまう心理 - 信念バイアス(Belief bias)
結果が好ましければ、それまでの過程も全て正しかったと感じる心理 - 平均以上効果(Better than average effect)
ごくありふれた能力や普遍的な習慣に関して、自分のレベルは並み以上だと思い込む傾向 - バイアスの盲点(Bias blind spot)
自分の欠点や偏見にはなかなか気づかないが、他人の欠点や偏見にはすぐに気がつく傾向 - 奇異性効果(Bizarreness effect)
目立つものが記憶に残りやすい傾向。フォン・レストルフ効果とも。 - ブラックスワン理論(Black swan theory)
実際に起こることはないだろうと高をくくっていたせいで、実際にそれが起こると対応できなくなってしまう傾向
【C】
- カテゴリー錯誤(Category mistake)
枝先の情報や例え話にとらわれて事の真意や肝心な部分を取りこぼす傾向 - 確実性効果(Certainty effect)
「100%」や「0%」という確実性を快く思う心理 - 変化バイアス(Change bias)
変化する前の過去の自分を、(客観的にはほとんど同じでも)今よりも劣っていたと思い込む心理 - 変化盲(Change blindness)
『変化した』という知らせがなければ、なかなか変化に気づかない傾向 - チアリーダー効果(Cheerleader effect)
一人でいるよりも集団でいるほうがその人の印象が良くなる現象 - 幼児健忘症(Childhood amnesia)
幼児期(4才以前)のことをよく覚えていない現象 - 選択盲(Choice blindness)
自分が選択したものが知らない間に他のものとすり替わっていても意外と気づかない傾向 - 選択肢過多効果(Choice overload effect)
選択肢が多すぎるとかえって選ぶのが億劫になる心理 - 選択支持バイアス(Choice-supportive bias)
後悔しないように過去の自分の選択をなるべく肯定しようとする心理 - クラスター錯覚(Clustering illusion)
同じ物事が連続して起こると、何か特定の原因や法則があると錯覚する心理 - 認知的不協和(Cognitive dissonance)
自分の矛盾した言動の辻褄合わせを心の中でしてしまう心理 - 色彩心理効果(Color psychological effect)
視界に入った(衣服などの)色が心理状態に影響を与える現象 - 確証バイアス(Confirmation bias)
自分や知識や予測に一致する情報ばかりを吸収する心理 - 仮説適合バイアス(Congruence bias)
仮説を裏付ける根拠を探す際、それを否定する意見については探さない傾向 - 連言錯誤(Conjunction fallacy)
全体の情報よりも一部の情報に目がいくことで、結果的に全体の印象が変わる現象 - 保守化バイアス(Conservatism bias)
相容れない理論や証拠を提示されても、なかなか自分の信念を曲げない傾向 - 一貫性バイアス(Consistency bias)
自分の新しい価値観や判断につられて、昔から元々そうであったかのように記憶が歪んでしまう心理 - 伝染効果(Contagious effect)
成果や感情が、周りの常識や雰囲気に引っ張られる現象 - 文脈効果(Context effect)
置かれた環境や状況によって、考えることや思い出すことのジャンルが変わること。 - コントラフリーローディング効果(Contrafreeloading effect)
例え同じものであっても、簡単に手に入ったものより苦労して手に入れたものを大切にする心理 - 対比効果(Contrast effect)
物事の印象が直前の体験により変化する心理 - 虚偽の自己認識(Counterfeit self)
偽物のブランドを身に着けているとモラルが低下する傾向 - 人種交差通過(Cross race effect)
自分と異なる人種の人物を区別しづらくなる傾向 - クリプトムネシア(Cryptomnesia)
特定の情報を得たときの場面を忘れると、それをあたかも自分が考案したことのように錯覚する心理 - 知識の呪縛(Curse of knowledge)
一度知ってしまうと、それを知らない人の立場で考えられなくなる現象
【D】
- おとり効果(Decoy effect)
他の選択肢を与えることで、特定の選択をするようになったり、またはしなくなったりする傾向 - 防衛的帰属仮説(Defensive attribution hypothesis)
ネガティブな事件や事故について聞いたとき、被害そのものが大きかったり被害者の立場が自分に似ている場合ほど加害者を悪く思う心理 - 額面効果(Denomination effect)
紙幣(大きな単位)よりも硬貨(小さな単位)で支払うほうが浪費してしまう傾向 - 区別バイアス(Distinction bias)
2つの同質のものを同時に比較するよりも、別々の機械に評価したほうが似ていると感じる心理 - ダニング=クルーガー効果(Dunning-kruger effect)
能力の低い人ほど、それが故に自分の能力の低さに気づかない傾向 - 持続時間の無視(Duration neglect)
これから起こると思われる辛い感情や嬉しい感情の持続性を見誤る傾向
【E】
- 自我消耗(Ego depletion)
疲れているとモラルが低下する現象 - 自己中心性バイアス(Egocentric bias)
過去の記憶が自分の都合の良いように盛られたり歪んでしまう現象 - エリート効果(Elite effect)
上流の人々はそうでない人に比べ合理性を重視し、平等性を軽んじるという傾向 - イライザ効果(Eliza effect)
AIやロボットなどの物体に、生身の人間のような人格を見出してしまう心理 - 感情移入ギャップ(Empathy gap)
喜怒哀楽が高ぶっているとき、自分とは違う精神状態にある人の気持ちが理解できなくなる傾向 - 歴史の終わり錯覚(End of history illusion)
過去から現在まで世界は大きく変化してきたが、これからはそれほど変わらないと勘違いする心理 - 保有効果(Endowment effect)
自分が所有しているものに愛着を感じる現象 - 本質主義(Essentialism)
自分の価値基準で物事を捉え、情報を区分したり取捨選択したりする傾向 - 過剰推測(Exaggerated expectation)
実際には起こりそうにないことを想像してしまう心理 - 実験者効果(Expectancy effect)
実験結果を自分の都合の良いように改ざんしたり脚色したりする傾向 - 実験者バイアス(Experimenter’s bias)
自分の仮説に一致する実験結果を重視し、一致しない結果を軽視する傾向 - 外的誘因バイアス(Extrinsic incentives bias)
自分は自分の興味や目標のために行動しているが、他人は給料などの報酬のために行動していると錯覚する心理
【F】
- 情報減衰バイアス(Fading affect bias)
時間とともに感情が減退していくこと。嬉しい感情よりも辛い感情のほうが消えるのが早い。 - フォールスコンセンサス効果(False consensus effect)
他人も自分の意見に同意してくれるだろうと安易に考える傾向。とも。日本語で「偽の合意効果」とも。 - 虚偽記憶(False memory)
何度もそれについて考えたり話したりしていると、未体験のことでも実際に体験したかのように記憶がすり替えられる心理 - フォーカシング効果(Focusing effect)
物事の決まった側面しか見ないことで間違った判断を下す傾向 - 禁断の果実効果(Forbidden fruit effect)
禁止されるとしたくなり、強制されるとしたくなくなる心理 - フォアラー効果(Forer effect)
多くの人に当てはまるような当たり障りのない説明でも、自分のことを的確に表しているように錯覚すること。バーナム効果とも。 - フレーミング効果(Framing effect)
同じ情報を見聞きしていても、置かれた状況や立場によって印象が変わる傾向 - 自由意志錯覚(Free will illusion)
自分には完全な自由があると感じる錯覚 - 頻度錯誤(Frequency illusion)
新しいことを知ったり刺激を受けたりすることで、その後もそのことに関する情報に敏感になる心理。バーダー・マインホフ現象とも。 - 機能的固着(Functional fixedness)
ある物の使い方が一度身につくと、新しい使い方が身につきにくくなる傾向 - 根本的な帰属の誤り(Fundamental attribution error)
他人の行動は、その人が置かれた状況よりも本人の性格によるものだと考える心理
【G】
- ギャンブラーの誤謬(Gambler’s fallacy)
ペーパーテストの選択問題で同じ回答が続くと不安になるように、実際は合理的でない判断に頭を使ってしまう心理 - 生成効果(Generation effect)
自分が話したことは他人から聞いたことよりもよく覚えている傾向 - グーグル効果(Google effect)
簡単に手に入れた情報ほどすぐに忘れてしまう傾向 - ゴーレム効果(Golem effect)
他人から期待されていないと感じることで成果が下がる傾向 - 集団極性化現象(Group polarization)
集団で会議などをすると、ある点において積極的か消極的かに意見が二極化される傾向
【H】
- ハロー効果(Halo effect)
ある特徴に引っ張られて他の部分にも同様の印象を受ける心理 - 難易度効果(Hard easy effect)
難しい問題は実際よりも安易に見積もり、易しい問題は難しく見積もる傾向 - ホーソン効果(Hawthome effect)
周囲の期待に答えるために話を盛ったり嘘をついてしまう心理 - 後知恵バイアス(Hindsight bias)
物事が判明した後になって、予めそうなることを知っていたかのように感じる錯覚 - ホムンクルス(Homunculus)
自分の脳内に、外の世界に対応するもう一人の自分を想定する心理 - 敵対的メディア効果(Hostile media effect)
自分の思想や意見に反する報道をした機関や会社には誤解が多いと感じる心理 - ホットハンドの誤謬(Hot-hand fallacy)
成功が続くと次も成功するだろうと過信してしまう傾向 - ユーモア効果(Humor effect)
ユーモアのあることほどよく覚えている傾向 - 双曲割引(Hyperbolic discounting)
後で総合的に損をすると判っていても、今の利益を優先してしまう心理
【I】
- 身元のわかる被害者効果(Identifiable victim effect)
人を罰したり援助したりする際、相手の事情や身元がわかっているほど贔屓してしまう傾向 - 観念運動(Ideomotor)
強く念じることで起こる体のかすかな動き - 非対称な洞察の錯覚(Illusion of asymmetric insight)
自分は他者からあまり理解されていないが、自分は他者をより深く理解していると感じる錯覚 - コントロール幻想(Illusion of control)
自分の影響力を過大評価する心理 - 外部代行者の錯覚(Illusion of external agency)
自分の性格や価値観は、自分が尊敬する人物から影響を受けたものだと感じる心理 - 透明性の錯覚(Illusion of transparency)
お互いにわかりあえると過剰に期待してしまう現象 - 真理の錯誤効果(Illusion of truth effect)
新しく知った情報よりも昔から知っている情報を信じてしまう心理 - 妥当性の錯覚(Illusion of validity)
血液型診断のように、あまり適切でないと判っていてもそれを当てにして考えてしまう心理 - 錯誤相関(Illusory correlation)
複数の物事に実際には存在しない相関性を見出してしまう心理 - 優越錯覚(Illusory superiority)
自信のある事柄では自分を過大評価し、逆に自信のない事柄では自分を過小評価する傾向 - インパクトバイアス(Impact bias)
起こる前の感情の変化を、実際よりも大きく予想してしまう心理 - 情報フレーミング(Information framing)
全く同じ正しい情報でもそのときの状況や説明の仕方によって受ける印象が変化する心理。 - 情報バイアス(Information bias)
冷静に考えれば自分には無益な情報でも知りたくなってしまう心理 - 内集団バイアス(Ingroup bias)
家族や友達などの仲間を贔屓する心理 - 内集団損傷(Ingroup derogation)
家族や友達などの仲間を卑下したり過小評価する心理 - サンプルサイズに対する鈍感さ(Insensitivity to sample size)
不十分なデータ量からでも十分な情報が得られたと錯覚する心理 - 内発的動機づけ(Intrinsic motivation)
報酬欲しさや義務感ではなく、自分の内面から湧いてくるモチベーションのこと - 非理性的エスカレーション(Irrational escalation)
自分が間違っているとわかると、かえって意見を曲げにくくなる心理
【J】
- 判断ヒューリスティック(Judgement heuristics)
決まりきった基準で全体を判断してしまう心理 - 公正世界仮説(Just-world hypothesis)
世の中はあくまで公正で、あらゆる個人に降りかかる結果は全て本人に責任があるとする考え方
【K】
キーツ・ヒューリスティック(Keats heuristic)
聞こえが良く美しい言葉の内容を正しく感じる心理
【L】
- ラベリング理論(Labelling theory)
物事の名称によって、それに関わる判断が変わること - 少数の法則(Law of small numbers)
事例の数が少な過ぎるにも関わらず、そこから何かしらの法則を見出してしまう傾向 - 少ない方がいい効果(Less-is-better effect)
同じ量であっても、大きな器に控えめに盛られているより小さな器にてんこ盛りになっている食べ物を好ましく思う心理 - 平準化と先鋭化(Leveling and sharpening)
細かい部分は省略され、逆に重要な部分は誇張されて記憶が定着する傾向 - 処理水準効果(Levels of processing effect)
ただ機械的に暗記するよりも、内容をちゃんと理解した方が記憶に残りやすい傾向 - 項目数効果(List-length effect)
覚えることの数が増えるほど、実際に覚えられる割合が下がる傾向 - 損失回避(Loss aversion)
何かを得るためよりも、失わないためにする努力の方が大きくなる傾向
【M】
- 単純接触効果(Mere-exposure effect)
見慣れるほど、それだけで好感が増していく心理 - ミルグラム効果(Milgram’s effect)
自分に相応の権威や立場があると思うと、より非情な判断が出来るようになる傾向 - 誤帰属(Misattribution)
目的の情報そのものに比べ、情報源が忘れ去られやすい傾向 - 誤情報効果(Misinformation effect)
他人からの情報により、それが正しいかどうかに関わらず、自分の記憶が歪められる現象 - モダリティ効果(Modality effect)
文字情報よりも音声情報、さらにそれよりも視覚情報が記憶に残りやすい傾向 - 貨幣錯覚(Money illusion)
物価や世間の変動よりも金額そのものを重視してしまう心理 - 気分と一致した記憶バイアス(Mood-congruent memory bias)
そのときの気分や感情に一致した情報ほど後から思い出されやすい傾向 - モラル正当化傾向(Moral credential effect)
善き行いをした後は、それを取り戻すかのようにモラルに欠ける行動をとりやすくなる傾向 - 道徳的運(Moral luck)
良かれと思ってやったことでも、結果が悪ければ悪事に思われてしまう傾向
【N】
- 素朴なシニシズム(Naive cynicism)
他人の意見や発言を大げさに感じたり軽視してしまう心理 - ネガティビティ・バイアス(Negativity bias)
良いニュースよりも悪いニュースのほうが取り沙汰される傾向 - 確率の無視(Neglect of probability)
不安定な状態では新たに起こることの確率を軽視してしまう心理 - ニューロリアリズム(Neurorealism)
個人の特性を脳科学をもとに説明されると妙に納得してしまう心理 - 順序隣接話者効果(Next in line effect)
発表の順番が自分の直前と直後の人の内容をあまり覚えていない傾向 - 数式効果(Nonsense math effect)
論文や研究結果に数式が使われていると説得力が増す傾向 - 正常性バイアス(Normalcy bias)
実際に非常事態が発生した際、そのことが信じられなかったり疑ったりして対応を渋ってしまう傾向
【O】
- 観察者効果(Observer effect)
観察対象が観察されることで影響を受けているが、観察者はそのことに気づかないといった傾向 - 省略バイアス(Omission bias)
何もしなかったことで起きた損害よりも、何かをしたために起きた損害のほうがより悪に感じる心理 - 楽観主義バイアス(Optimism bias)
潜在的に『なんとかなるだろう』と思う心理 - オズボーン効果(Osborne effect)
新商品の予告が早すぎると、かえって発売時の売れ行きが悪くなる傾向 - オーストリッチ効果(Ostrich effect)
自分にとって不都合な情報を無視したり軽んじてしまう心理 - 結果バイアス(Outcome bias)
過程よりも結果を重視する心理 - 外集団同質性バイアス(Out-group homogeneity bias)
自分が属する集団やコミュニティは他所に比べて個性豊かなメンバーが多いと錯覚する心理 - 過信効果(Overconfidence effect)
自信を持って出した答えも意外と間違っている傾向
【P】
- 記憶錯誤(Paramnesia)
「デジャヴ」に代表される、実際には経験していないことが記憶として思い起こされる現象 - パレイドリア(Pareidolia)
抽象的で無作為な模様にも何らかの意味を見出してしまう現象 - パレートの法則(Pareto principle)
少数の要素が大多数の結果を生む傾向 - パーキンソンの法則(Parkinson’s law)
持っている資材や時間をギリギリまで使ってしまう傾向 - 部分手がかり効果(Part-list cueing effect)
ある部分を思い出すためのヒントとなる情報が得られると、その他の部分については思い出しづらくなる傾向 - ピーク・エンドの法則(Peak-end rule)
ある体験を思い出す際、感情的に最も盛り上がっていた時(ピーク)と、それが終了する時(エンド)の記憶が強く残っている傾向 - ペルツマン効果(Pelzman effect)
安全が確保されていると思うと、逆に危険を犯したり勝負に出たりする傾向。「リスク埋め合わせ」とも。 - 持続性(Persistence)
嫌な記憶ほど何度も思い出してしまい忘れられない傾向 - 人格同一性効果(Personal identity effect)
自分の個性や傾向を維持し、それに反する言動をしたがらない心理 - パーソナルスペース(Personal space)
誰かにこれ以上近づかれると不快だと感じる自分周辺の範囲のこと - 悲観主義バイアス(Pessimism bias)
辛いときや悲しいときには、さらに不幸な出来事が重なるように感じる心理 - ピーターの原則(Peter principle)
会社などの組織の上層部ほどそれ以上出世しない人々で埋まっていくため、結果的に上層部に能力の低い人が多くいる傾向 - 画像優越性効果(Picture superiority effect)
言葉だけでなく画像や動画を使って説明した方が聞き手の記憶に残りやすい現象 - 偽薬効果(Placebo effect)
効果があると思いこんでいると実際に現れる現象 - 配置バイアス(Placement bias)
書籍や文書の冒頭にいけばいくほど読む人の数が増える現象 - 計画錯誤(Planning fallacy)
作業にかかる時間を短く見積もる傾向 - ポジティビティ効果(Positivity effect)
年齢を重ねるほど、悪い情報よりも良い情報に着目するようになる傾向 - 購入後の理由付け(Post-purchase rationalization)
何かを買った後で『やはり買って良かった』と理由を後付けする傾向 - 初頭効果(Primacy effect)
何かを覚える際、最初と最後の内容が記憶に定着しやすい傾向 - プライミング効果(Priming effect)
直前に得た情報の種類によって、直後に思い出せる記憶の種類が変わる傾向 - 流暢性の処理(Processing fluency)
わかりやすいものを正しいと感じる心理 - 専門バカ偏向(Professional deformation)
直接関係のない事柄であっても、自分の得意分野や専門分野の立場から物事を考えてしまう心理 - 改革前のバイアス(Pro-innovation bias)
新しいことを始めようと意気込んでいるとき、それにかかるリスクや自分の弱みについて鈍感になる心理 - 投影バイアス(Projection bias)
現在の自分は常識的で、他人や将来の自分も同じような基準で物事を考えると錯覚する心理 - プロスペクト理論(Prospect theory)
その先に何が起こるか不確実な状況における人間の意思決定のメカニズムや、それを表す理論のこと。 - 擬似確実性効果(Pseudocertainly effect)
成功しそうなときは確実な選択をし、失敗しそうなときは賭けに出たくなる心理 - 擬似的空間無視(Pseudoneglect)
視野の左側に無意識に注意がいく傾向 - ピグマリオン効果(Pygmalion effect)
人は無意識に周囲からどれほど期待されているかを感じ取っており、それに合わせて出る成果が変わる現象。ローゼンタール効果(Rosenthal effect)とも。
【R】
- リアクタンス(Reactance)
禁止されるとやりたくなり、強制されるとやりたくなくなる心理 - 反射的逆評価(Reactive devaluation)
対立している相手の意見を反射的に否定的に見てしまう心理 - 直近効果(Recency effect)
直近の物事を重視する心理 - 直近錯覚(Recency illusion)
最近自分が知ったものを、古くからあるにも関わらず新しいものに感じる心理 - レミニセンス・バンプ(Reminiscence bump)
10〜20代の体験をよく覚えている傾向 - 心理学研究の再現性(Reproducibility of psychological science)
心理学の実験結果を他の研究者が再現しようとすると、その半数以上が違った結果になる傾向 - 消去抵抗(Resistance to extinction)
一度定着した慣習はなかなか消えない傾向 - ルサンチマン(Ressentiment)
弱者が強者を妬んだり恨んだりすること - 自制バイアス(Restraint bias)
自分は簡単に騙されたり取り乱したりしないと過信する傾向 - 往復効果(Return trip effect)
往路よりも復路が短く感じる心理 - 理性の証としての韻踏み効果(Rhyme as reason effect)
リズミカルな文章や話し方をすると説得力が上がる現象 - リスク埋め合わせ(Risk compensation)
安全が確保されていると思うと、逆に危険を犯したり勝負に出たりする傾向。「ペルツマン効果」とも。 - ローゼンタール効果(Rosenthal effect)
人は無意識に周囲からどれほど期待されているかを感じ取っており、それに合わせて出る成果が変わる現象。ピグマリオン効果とも。 - 薔薇色の回顧(Rosy retrospection)
思い出が美化される現象
【S】
- 選択バイアス(Selection bias)
十分な情報量が得られたと思っていても情報源を誤ることで全く事実と異なる結論が出てしまうこと - 選択的知覚(Selective perception)
自分にとって都合の良い情報は敏感に受け取り、そうでない情報には鈍感になってしまう心理 - セルフ・ハンディキャッピング(Self-handicapping)
好ましい結果を出せなかったときのため、敢えて全力を出さない理由を事前に設ける心理 - 自己ハーディング(Self herding)
自分の行動や習慣が過去に下した決断をもとに限定されていく現象 - 自己知覚(Self perception)
自分がとった行動に自分の感情が無意識につられる現象 - 自己関連付け効果(Self-relevance effect)
自分に関連することは覚えやすい傾向 - 自己奉仕バイアス(Self serving bias)
成功は自分の努力の成果だと考え、失敗は偶然で仕方のない結果だと考える傾向 - ゼンメルワイス反射(Semmelweis reflex)
常識や通説に反する事実をなかなか受け入れられない心理 - 社会的比較バイアス(Social comparison bias)
自分の長所が相対的に優位になるように計算して行動する心理 - 世間体バイアス(Social desirability bias)
周囲からの評判を気にするあまり本心とは違う言動をする心理 - 情報源の混乱(Source confusion)
情報の内容は覚えていても、情報源についての記憶はあやふやになる傾向 - 間隔効果(Spacing effect)
一気に詰め込むよりも、少しづつ刷り込んだほうが学習効果が高い傾向 - 現状維持バイアス(Status quo bias)
例え非合理的であっても変化を好まない心理 - ステレオタイプ脅威(Stereotype threat)
自分がある特定のカテゴリに属しているという認識が、実際に自分をよりそちら側へ引き寄せていく傾向 - ステレオタイプのバイアス(Stereotypical bias)
ある特定のカテゴリに偏見を持っていると、無関係な事柄までそのように記憶が歪められてしまう心理 - ステレオタイピング(Stereotyping)
ある特定のカテゴリに属しているだけで、そこから個人の特徴を決めつけてしまう心理 - 被暗示性(Suggestibility)
他者から見たり聞いたりしたことが自分の知識や経験として定着する現象 - 主観的な妥当性評価(Subjective validation)
自分の願い通りの出来事があると、例えそれが偶然であっても必然性を感じてしまう心理 - サンクコスト効果(Sunk cost fallacy)
これまで掛けた時間や労力を回収しようと非合理的な行動をしてしまう心理 - 末尾付加効果(Suffix effect)
箇条書きの項目などを読んだ直後に無関係な情報が飛び込んでくると、末尾の項目について思い出しにくくなる現象 - 生存者バイアス(Survivorship bias)
成功者にばかり重視し、その背景にいる協力者や犠牲者の存在は軽視する傾向 - 刺激等価性対称率(Symmetry in stimulus equivalence)
実際にはそうでなくても「その逆も正しい」と考えてしまう心理(『あなたは女性』だとしても『女性は自分』はおかしい) - システム正当化(System justification)
多少の無理があっても自分を正当化しようとする心理
【T】
- 圧縮効果(Telescoping effect)
新しい出来事は実際よりも古く、古い出来事は新しく感じる心理 - テスティング効果(Testing effect)
ただたくさんの情報に触れるよりも、たくさんテストをしたほうが学習効果が上がる傾向 - テキサスの射撃手の誤謬(Texas sharpshooter fallacy)
偶然の一致に誤った相関性を見出してしまう心理 - 熟慮の悪魔(The devil in the deliberation)
よく考えて出された意見ほどモラルに欠けていたり、まとまりがなかったりする傾向 - 時間節約バイアス(Time-saving bias)
速く走っているときほど『もっと速く走って時間を節約しよう』と考える心理 - のどまで出ている現象(Tip of the tongue phenomenon)
思い出せそうで思い出せないことがとても気になってしまう心理 - 特性帰属バイアス(Trait ascription bias)
他人の性格は柔軟性にかけるが、自分はより臨機応変に物事に対応できると思い込む心理
【U】
- 究極的な帰属の誤り(Ultimate attribution error)
自分の成功は必然だが、他人の成功は偶然だと考えてしまう心理。反対に自分の失敗は偶然だが、他人の失敗は必然だ、となる。 - 単位バイアス(Unit bias)
物の数などの、区切りの良い数字を快く感じる心理 - 上流階級バイアス(Upper class bias)
社会的地位の高い人ほどモラルに欠ける局面がある傾向
【V】
- 言語隠蔽効果(Verbal overshadowing effect)
後から言葉で他人に説明したによって大元の記憶が歪んでしまう現象 - 逐語効果(Verbatim effect)
言葉それ自体よりも、それが意味する内容のほうが記憶に残りやすい傾向 - フォン・レストルフ効果(Von restorff effect)
目立つものが記憶に残りやすい傾向。奇異性効果とも。
【W】
- 慣れた道効果(Well travelled road effect)
行き慣れた道はそうでない道に比べて短く感じる心理 - シロクマ抑制目録(White bear suppression inventory)
考えないように努めるとかえって忘れられなくなる心理 - 平均以下効果(Worse than average effect)
一般的に難易度が高いことや専門的なことに関して、自分は能力が低いと思う傾向 - 最悪場面想定バイアス(Worst-case thinking bias)
起こる確率の極めて低い災いでも、それを過剰に想定してしまう心理
【Z】
- ツァイガルニク効果(Zeigarnik effect)
きり良く終えた作業のことはすぐに忘れる一方、中途半端なところで止まっている作業のことは気になってしまう心理 - ゼロリスクバイアス(Zero-risk bias)
例えば10%のリスクを1%に減らすことよりも、1%のリスクを0%に減らすことのほうが重要だと勘違いする傾向 - ゼロサム・ヒューリスティック(Zero-sum heuristic)
誰かが得をすれば、そのぶん誰かが損をするはずだと考える心理 - ジンクピリチオン効果(Zinc pyrithione effect)
よく意味がわからなくても「○○効果」などと専門用語が使われていると妙に納得してしまう心理