あなたがワガママなのは、よく考える人だからかも!?
考えれば考えるほど嫌な人に?
少しだけ考えてください。
あなたは今、4人でゲームをしています。
全員にお金が40円ずつ配られています。
そのうち、好きな金額を目の前にある一つの箱に寄付してもらいます。
ただし、寄付した金額の二倍の額が、箱に入ります。
その後、それを4等分した金額が自分に帰ってきます。
例えば30円寄付すれば、倍の60円が箱に入れられ、その四等分の15円があなたに帰ります。
ここで、全員が金額を決めるのにかけた時間と、実際に寄付した金額を照らし合わせます。
すると、面白い傾向が見つかります。
早く決める人ほど、多額の寄付をするのです。
つまり、すぐに決める人ほど全体の利益を考えた行動をし、じっくり考える人ほど自分の利益を優先するということです。
この傾向を、行動経済学では熟慮の悪魔と呼びます。
この心理は、日常のさまざまな場面で現れます。
学生時代のペーパーテストを思い出してください。
解けそうで解けない問題に直面したとき、考えれば考えるほどわからなくなったことはありませんか。
そういうときほど、正解できません。
買い物も同じです。
迷ったときほど、後悔しがちです。
わざわざ嘘をつく必要はありませんが、迷いそうなときは、直感に従って前向きな選択をしましょう。
迷いは悪魔の大好物なのです。
参照
The Devil Is in the Deliberation: Thinking Too Much Reduces Preference Consistency – JCR