台風が持つエネルギーは広島に投下された原爆の約2万5000倍

台風のエネルギーは広島に投下された原爆の2万倍超

1945年8月に原子爆弾が投下された広島と長崎の惨状は、写真などの資料で現在にも伝えられています。

あの悲惨な状況は、秒速400m以上の爆風と6000度にも達する熱線、そして強い放射線によって生み出されました。

そんな原爆よりも大きなエネルギーを持つ自然
現象が、ほとんど毎年、日本を訪れていいる台風です。

台風のエネルギーは、半径100km程度の小さなものでも1.5×100の18乗ジュールあります。

ジュールと言われてもイメージしにくいですが、 これは広島に投下された原爆の約2万5000発分にも相当します。

もっとも降水量が多かったとされる1976年の17号は、1.8×10の20乗ジュールとなり、原爆約300万発分に相当します。

一方、地震もかなりのエネルギーを放出しますが、1995年の阪神淡路大震災で5.62×10の15乗ジュール、2011年の東日本大震災は2×10の18乗ジュールとなります。

つまり、原爆や地震よりも台風の放出エネルギーの方が大きくなるのですが、被害の大きさはこれら3つの中では大きくありません。

理由は範囲と時間にあります。

台風の平均寿命は5日から10日で、エネルギー量はその間に放出される総量を指します。

また、台風が影響を与える範囲も広大なため、エネルギーも分散されます。

しかし地震は数分、原爆は瞬間の出来事であり影響面積も狭いためにエネルギーが集中し、甚大な被害を及ぼすということです。

参考 Hurricanes release energy of 10000 nukes

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