
赤ん坊を一切話しかけず無表情で育てたらどうなる?皇帝が実験した結果
人間は心の傷でも死に至りうる!孤児の赤ちゃんを対象としたおぞましい実験とは?
現代社会で大きな問題になっているのが、静か虐待といわれている、ネグレクトです。
完全な育児放棄なら、子どもが餓死病死する場合があるので、発覚することも少なくありません。
しかし、最低限の世話はするが子どもの言動に無関心となる「情緒ネグレクト」は発覚しにくい傾向にあります。
その程度で子どもに悪影響はないと思われることもありますが、これが子どもに甚大な被害を与えることを実験で証明した人物がいます。
12世紀、神聖ローマ帝国を統治したフリードリヒ2世は「教育されない赤ん坊は何語を話すようになるのか」という疑問を解決するため、家臣に命じて帝国中から赤ん坊を集めさせました。
万一の事態があってもいいよう、赤ん坊は全て孤児だったといいます。
そして養育係には「常に無表情で接すること」「赤ん坊に声をかけてはいけない」の2つを徹底させました。
実験の結果、なんと赤ん坊は言葉を話す前に全員が死亡という最悪の結果が出たのです。
赤ん坊の世話は行き届いていて、身体面では死亡する要素はなかったにもかかわらず、です。
赤ん坊達の死亡原因は長年謎とされてきましたが、近年、さまざまな実験が行われ、その原因は過度のストレスによる病気の発症だったと考えられるようになりました。
人間が心の傷でも死に至りうることが実証されたのです。
参照 FREDERICK’S EXPERIMENT