みんな大好き『時間のループ』が有り得る?相対性理論

『時間のループ』はあり得るのか

分子や原子、素粒子といったミクロな世界を記述する量子論ですが、実は量子論では重力を説明することが出来ません。

重力は、一般相対性理論で説明されています。

それでも重力を量子論で説明し、相対性理論と量子論を統合するべく世界中の物理学者が研究を続けていますが、解決されていません。

時間の捉え方についても、相対性理論と量子論では異なります。

量子論では時間は不可逆的ですが、相対性理論では逆で、ある時間を辿っていったときに過去に戻るループの存在を示す数学的な解が見つかっています。

だからといって過去に戻れることが証明されたわけではありませんが、解がある以上、否定することも出来ません。

いわゆるタイムマシンを作ろうと真剣に研究を続けている物理学者がいるのはそのためです。

しかし誰かが過去に戻れば、現実に矛盾が生じます。

『矛盾が起こる=不可能』という意見もある一方、『矛盾が起きないように世界は進むだろう』 という説もあります。

これは言い換えると『パラレルワールドに飛ぶ』とも言えますが、結局のところ現在の研究では意見がまとまることはないのです。

いわゆる「タイムスリップ」の実現はまだ夢のまた夢だとしても、もし素粒子を微量でも過去に行かせられる研究が実現すれば、そのときに何が起こるのかを実験することで『時間の流れ』という概念がもう少し解き明かされるかも知れません。

参考 The science of leap time

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