死体の耳と直腸に電極を繋ぐと右の拳が上がり両脚がばたついた

死んだ命を蘇らせる人体蘇生実験

一度死んだ命を生き返らせる

そんな不可能と思われる「命の再現」に多くの科学者は取りつかれ、何度も蘇生実験が繰り返されてきました。

1780年、イタリアの物理学者ルイージ・ガルヴァーニはカエルの死体を使った実験で、生物の身体そのものが電気を発生しており、金属を接続することによる放電で痙攣が生ずることを確認しました。

ここから肉体で生産された電気が、刺激の伝達や筋肉の収縮に用いられていると学会で発表します。

これを人体で実験したのが、カルヴァーニの甥で同じく物理学者だったジョバンニ・アルディーニです。

1803年、アルディーニはイギリスで、 絞首刑となった囚人の遺体を入手します。

遺体に電極棒を当てると、顔、手、胸など各部の筋肉が収縮しました。

最後に片方の電極を耳に、もう片方の電極を直腸へつなぐと、死体は右手の拳を突き上げ、 両脚をばたつかせたといいます。

この実験をもとにして、1823年に執筆されたのが小説『フランケンシュタイン』です。

この他にもいくつかの例はあり、1935年にはアメリカの医学博士ロバート・コーニッシュが、やはり死刑囚の遺体を蘇生させる実験を計画しました。

しかし、囚人を収監していた刑務所の所長はコーニッシュの要請を却下したため実験は中止となりました。

参考 frankenstein | Etymology, origin and meaning of the name ...

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