弱い自分を正当化し、強い人を敵対視するルサンチマンは見苦しい?
あなたの反骨精神は、強い?弱い?
あなたは政略結婚という言葉にどのような印象を抱きますか?
また、あなたが政略結婚をすることになったと、想像してみてください。
想像してもらうだけで構いません。
また、親から政略結婚の話を持ちかけられたが、自分には自然恋愛で出会った恋人が既にいて、うんぬんかんぬん…という映画やドラマをみたことがありませんか?
なぜこのような物語が後をたたないのでしょう?
答えは単純です。
応援したくなるからです。
しかし、ここで忘れてはいけないのは、その親は間違っているのか?という点です。
親は子を思い、より大きな力と知恵を持った存在です。
いくら子どもが自分で見つけた恋人がいたとしても、それだけを理由に親の愛情を否定するのは、少し早計だと思いませんか?
ではなぜ、このようなストーリーは大衆の共感を呼ぶのでしょうか?
大衆は、頑張り屋が好きです。
大衆は、基本的にどこか反骨精神を持っています。
子どもも親も、どちらも同じ人間であり、客観的にはどちらの善意も尊重されるべきです。
しかし、両者の決定的な違いは、片方が強者であり、もう片方が弱者であることです。
人は思うように事が進まないとき、自分の弱さを正当化し、誰かの強さを敵対視する傾向があります。
この錯覚、歪んだ思想を哲学者のニーチェはルサンチマンと呼びました。
①あなたは、正しい人でありたいですか?
②それとも、善い人でありたいですか?
①あなたは悪い人が嫌いですか?
②それとも、敵対してくる人が嫌いですか?
どちらも②を選んだならば、あなたはルサンチマン的な思想が強い人かも知れません。
安心してください、これは『どちらであるほうがよい』というものではありませんから。
参照
Ressentiment - Oxford Reference
Nietzsche's Psychology of Ressentiment - Routledge