アメリカの過激組織KKKとは?どう始まった?

白人至上主義の象徴?過激組織KKKの脅威

アメリカは、多くの民族が混在して成り立っている国家です。

しかし、すべての人々が平等に暮らしているわけではありません。

中には「白人至上主義」を掲げて有色人種の排斥を目指す結社もあります。

それが悪名高きクー・クラックス・クラン (KKK)です。

白装束に白い三角頭巾を被り、目だけが穴越しに覗いている姿は、メディアでもたびたび取り上げられるほど有名です。

その起源は、奴隷制度の存廃をめぐる南北戦争が終結した、1865年にまでさかのぼります。

メンバーは、戦争から復員した南部兵や戦地へ赴かずに済んだ大学生たちでした。

当初は暇つぶしとして始められ、政治的な集まりではなかったが、これに目をつけた差別主義者が乗っ取って活動を拡大しました。

黒人に暴行を加え、擁護する白人も容赦しない危険な組織に成長しました。

そうした姿勢が非難を浴びて4年後に解散しましたが、1915年には早くも復活しました。

今度は人種差別だけでなく、カトリックや左翼団体、 同性愛者やフェミニズムなどに対しても反対の立場を取りました。

最盛期には700万人以上のメンバーを擁し、デモなどの穏健な行動だけでなく、殺人や放火といった暴力行為も繰り返しました。

当然、世間の非難を浴びて会員は激減し、現在は1万人に満たないようですが、潜在的に支持する市民や政治家は少なくないといわれています。

ネオナチなどの極右組織との結びつきも指摘されているため、アメリカでは今でも警戒が解かれていない団体です。

参考 Ku Klux Klan | Definition & History

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