11日間寝ずにいると、彼の左右の眼球はバラバラに動き出した

危険すぎてギネスから消えた不眠実験

人間は、どのくらいまで寝なくても大丈夫なのでしょうか?

そんな記録に挑戦したのが、アメリカのラジオDJだったピーター・トリップです。

1959年、トリップはチャリティの一環として 「200時間不眠マラソンラジオ」を決行します。

見事、当時のギネス記録である200時間という大記録を打ち立てました。

しかしその裏で、彼の心身は不調にみまわれていました。

3日目を過ぎたころ、情緒不安定になって単純な数学問題もできなくなり、 5日目には頻繁に幻覚を見るようになりました。

そして最後の66時間は覚醒作用のある薬を飲み、なんとか起きている状態を維持し続けました。

このとき、トリップは自分自身が誰だかわからなくなるほど混乱していました。

しかし、その5年後には、なんとトリップの記録を超える不眠264時間が、アメリカの学生ランディ・ガードナーによって達成されます。

しかし、やはり途中から感情のコントロールが難しくなり言語障害が頻発しました。

最終日の11日目には眼球が左右バラバラに動くなど、恐ろしい不調の兆しが随所に現れたのです。

大記録は達成されたものの、チャレンジ末期のガードナー青年の異変は「明らかに人体に危険がある」と判断され、不眠実験そのものがギネスから永遠に削除されたのでした。

参考 The Sleep Deprivation Publicity Stunt That Drove One Man Crazy

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