ダーウィンの進化論に懐疑的な国、アメリカ

アメリカ人の過半数はまだ進化論を信じていない

キリスト教の影響力が強大なアメリカ。

科学研究のレベルは世界一ですが、その一方で敬虔なキリスト教国でもあります。

特に、旧約聖書の「人は神からつくられた」という創造論を信じて進化論を否定する人は多くいます。

米調査会社による2010年の調査では、進化論を信じるアメリカ人は過半数を割る40%という結果が出ていたほどです。

1925年にはテネシー州で生物学の教師が「進化論」を教えたとして訴えられる騒動が起こりました。

さらに、2002年には、オハイオ州が「教師は進化論に関して議論があることを教える必要がある」という法律が制定されました。

現在でもアラバマ州やジョージア州では「教師が進化論に疑問を呈することを許可する」という法律を提案しています。

ただ、近年になって状況は変わってきたようで、米ピュー・リサーチ・センターが2015年に明らかにした調査結果によれば、アメリカ人のほぼ60%が進化論派になっています。

しかしアメリカ南部はいまだ旧約聖書の内容を深く信じる人が多く、バイブル・ベルト(聖書地帯)と呼ばれています。

ここでは進化論否定派が多数です。

参考 Darwin put to flight in Bible Belt

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