ヘンリー・フォードは ヒトラーが尊敬した反ユダヤ主義者

あのヘンリー・フォードはヒトラーにも尊敬された反ユダヤ主義者

自動車の大量生産方式を採用し、産業界に革新をもたらした自動車王ヘンリー・フォード。

庶民が買える安価な車を生産すると同時に、労働者を高賃金で雇用し、アメリカの生産力向上に大きく貢献しました。

しかしその一方で、フォードは過激な反ユダヤ主義者でもあり、その思想はアドルフ・ヒトラーが敬愛するほど危険なものでした。

1920年から1922年にかけて、 フォードはスポンサーとなった週刊誌において、2回にわたって反ユダヤ主義を書き綴りました。

その連載を全4巻で順次刊行していったのが、「国際ユダヤ人」です。

ユダヤ人による世界支配計画について書かれており、アメリカはその脅威に晒されているとしました。

また、「アメリカに次いでユダヤ人の脅威に晒されているのは、ドイツだ」と記されており、これが反ユダヤ主義的なドイツ人に大きな衝撃を与えました。

ドイツには内外からユダヤ人の影響が及び、基幹産業はすでに彼らの支配下にあると記されていたからです。

実際、同年のうちにドイツ語に翻訳されると、たちまちヒトラーを虜にしました。

演説でフォードの言葉を引用することが多くなり、 『我が闘争』にもあきらかに 『国際ユダヤ人』の反ユダヤ的傾向が表れていました。

オフィスにフォードの肖像写真を飾り、新聞記者に聞かれると、「フォードは私のインスピレーションだ」と語っています。ヒ

ヒトラーの人格に、フォードは大きな影響を与えたのです。

参考 Hitler's American Friends: Henry Ford and Nazism

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