ナチスは『捕虜に全てを自白させる』恐ろしい薬を開発していた?

ナチスの洗脳実験はいくつもある!

ナチス・ドイツによる残虐な行為があった強制収容所といえば、ポーランドの「アウシュビッツ収容所」が有名ですが、それ以外の多くの場所でも、虐殺と人体実験は行われました。

その一つが「ダッハウ収容所」です。

ダッハウ収容所では、閉鎖されるまでの1年の間にヨーロッパ各地から20万人以上の人々が拘留され、そのうち4万3000人以上が死亡したといいます。

多くの収容所で行われた「毒ガス実験」はもちろん、ソ連軍捕虜を裸にして氷点下の屋外へ放置するなどした「低体温症実験」 や、 ユダヤ人を死亡させたマラリアの感染実験などを行いました。

低体温症実験では100人以上、マラリアの感染実験では約500人が死に至りました。

そんなむごい実験の中でも注目すべきなのが「自白剤」の開発実験です。

捕虜の兵士や情報要員から情報を聞き出すことを目的に、収容所の捕虜はメスカリンなどの薬剤を吸わされ、人間の意思を消すための実験体となりました。

ドイツの敗戦によってこれらの研究は中止されましたが、 その影響力は戦後も残り続けました。

これら実験データは、なんとアメリカにもたらされたのです。

アメリカはナチスの科学者を連行して軍事的に利用しました。

それが「ペーパークリップ作戦」であり、その一環として行われた洗脳実験が、 「MKウルトラ」だとされています。

アメリカは敵国だったドイツの技術力を利用し、恐ろしい実験を繰り返していたのです。

参照
Dachau Concentration Camp

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