動物にも性差別?メスが蔑視される不思議な山

女人禁制のアトス山はメスの家畜も立入禁止

ある特定の信仰と関わりが深く神聖視されている場所、いわゆる「聖地」には、女人禁制の場所が多くあります。

しかし、中には動物のメスさえ入ることが禁じられたエリアもあります。

それがギリシャ北東部に位置する、標高2033mのアトス山です。この地域はもともと10世紀に、ギリシャ正教のトップであるビザンチン帝国皇帝の援助により開かれました。

古くから独立色が強く、現在でも、ギリシャ政府から広範な自治権を与えられています。

アトス山は聖地であると同時に、国家でもあるのです。

領土内はほとんどが山岳地帯で、20軒ほどの修道院とが建ち並ぶだけという質素ぶりです。

およそ1600名の修道士、つまりは男性のみが暮らす極めて禁欲的なエリアなのです。

女性は修行の迷いとなるということで立ち入りが禁止され、家畜であってもメスはご法度という徹底ぶりです。

ただし、メス鶏だけは例外的に入山を認められています。

修道士たちの食卓に出す卵料理のためだといいます。

近年では女性差別だという非難も上がっている
が、男性であっても宗教的な理由がない限り入山許可を得ることは難しいといいます。

参考 Mount Athos

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