脱獄不可能!監獄島と呼ばれたアメリカの島とは

凶悪犯の刑務所だった国立公園がある

アメリカ西海岸のサンフランシスコ湾内には、アルカトラズ島という東京ドーム6個分程度の広さの小島が浮かんでいます。

現在では国立公園となっていますが、この島はかつて「監獄島」とも呼ばれていました。

それはアルカトラズ島全体が、刑務所であったためです。

島に連邦刑務所が設置されたのは、1934年のことです。

もともとは軍事施設が置かれていましたが、凶悪犯を収容するために、この島が監獄に選ばれました。

最初に収監されたのは、アトランタ連邦刑務所から移送された囚人53名です。

彼らは一様に更生不可能と見なされた受刑者で、その中には暗黒街のボス、アル・カポネの名前もありました。

島はサンフランシスコ市街からわずか2km程度の距離にありましたが、海の潮流が非常に速く水温も低いため、泳いで逃げることは相当困難とされました。

実際、脱獄を試みて海に飛び込んだ受刑者もいましたが、生き延びた者は1人もいないとされています。

このことからも、アルカトラズは「脱獄不可能」な刑務所として名を馳せることになります。

しかし、1963年には管理運営費の維持が困難になり、閉鎖が決定しました。

現在は、年間100万人以上の観光客が押し寄せる名所となっています。

参考 Alcatraz Island | Facts & History

あなたにおすすめ