男→女→男、二度も性転換せざるを得なかった男の悲劇

男から女、女から男へ強制的に性転換した男の末路

男性として生まれ、女性として成長し、再び男性に戻る。

そんな人生を送ったのが、デイヴィッド・ライマーです。

デイヴィッドは生後8ヶ月のときに包茎手術を受けましたが、執刀医は誤って男性器を包皮ごと焼いてしまいます。

途方にくれた両親が相談を持ちかけたのが、アメリカ性科学界の権威であるジョン・マネーでした。

マネーは「心の性別は環境の影響で後天的に作られる」とちう自説を持ち、それを証明するためにデイヴィッドを利用することにしました。

両親を説得したマネーにより、彼は物心がつく前に半ば強制的に性転換させられ、名前をブレンダと変えました。

ところが、マネーの説に反し、成長したブレンダは男子と同じような行動をとるようになります。

ブレンダは周囲とのギャップやいじめに苦しみました。

そこで、両親は14歳となったブレンダに真相を話し、男に戻るかどうかを選択させました。

ブレンダは男に戻りたいと思いました。

再び男となったブレンダ(デイヴィッド)は、1997年に自身の半生を世間に公表し、著書「ブレンダと呼ばれた少年」を出し大きな話題を呼びました。

しかし2004年、デイヴィッドはショットガンで頭を撃ち抜き自殺します。

原因は家庭のトラブルとされましたが、彼は性の不一致に悩んで何度も自殺未遂をしており、精神が不安定な状態が続いていたそうです。

参考 Who was David Reimer (also, sadly, known as John/Joan)?

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