女性を遊女にする江戸時代の刑罰!奴(やっこ)とは?
江戸時代には女性を遊女にする刑罰があった
江戸時代の日本では、犯罪者の妻や子どもには、共犯者でなくとも、一緒に罰を与えられることが少なくありませんでした。
そうした身内への刑罰を連座といい、妻を対象としたものの一つが「奴(やっこ)」です。
やっこ奴の刑に処された女性は、一旦牢屋に留め置かれます。
身元引受人が来れば牢から解放されるのだが、ここでの引受人は親族や友人などではありません。
働き手を求める武家や庄屋からの使いです。
ただし名家が引き取り手となることはあまりなく、女性を貰い受けた多くは遊郭からの使いでした。
遊郭からすれば、無料で遊女を補充できる絶好の機会です。
しかも、奴上がりの女性には、賃金を払わずどれだけ過酷な労働条件を強いても許されました。
この悪条件は遊郭だけでなく、武家や庄屋に引き取られた女性の場合も同じです。
さらに、この刑は当初、女性の解放期限が定められていませんでした。
通常の奉公人なら仕事を辞めることができ、遊女でも20代後半になれば商品価値が下がったとして解放されることが多々ありました。
それに対して奴上がりの女性には解放の権利も期限も定められていなかったのです。
まさに奴の刑は、公的機関による恐ろしい奴隷刑だったといえます。
参考 江戸時代には女性を風俗嬢にする刑罰があった【奴の刑罰】 - ウラヤバ通信