アメリカCIAで行われていた恐怖の洗脳実験
隠されたCIAの洗脳実験、MKウルトラ
1950年代、アメリカ中央情報局(CIA)は超極秘に洗脳実験プログラムの研究を進めていました。
それが 「MKウルトラ」です。
目的は、戦時の尋問対策や暗殺者の養成に役立つ最強の「意志「兵器」を作り出すことです。
人の思考を操るという究極の目的遂行のため、催眠術や薬物などを使った禁断の人体実験が行われていたのです。
特に、優れた自白剤として注目されていたLSD実験は、盛んに行われました。
被験者に選ばれたのはアメリカ人とカナダ人です。
カナダのマギル大学アラン記念研究所では、精神上の問題や精神障害を抱えた患者に対し、 本を人や家族の承諾を取らずにLSDと精神操縦を伴った実験が行われました。
内容は、LSDの投与で患者を昏睡状態にして12時間近くも洗脳テープを聞かせる、通常の30~40倍も強い電気ショック与えるなど、非人間的なものばかりでした。
結果、被験者たちの多くは、失禁や記憶喪失をはじめとした重度の障害を抱えることになってしまいました。
この恐るべき実験は、1960年代末までに、90の施設、44の大学、15の研究基金、12の病院または診療所、3つの刑務所で行われたとされます。
当事者も、さすがにこれはまずいと思ったのでしょう。
1973年、当時のCIA長官が関連文書の破棄を命じました。
残されていた一部が公開され、アメリカ議会で問題視されましたが、資料不足で全容解明は困難なのが現状です。
参考 The CIA's Appalling Human Experiments With Mind Control