なぜ闇金融に手を出す人は絶えないのか
闇金による被害者数は年1万人以上?
闇金融の特徴は、何といっても暴利にあります。
出資法で定められている上限金利は年20%ですが、闇金では10日で1割や2割といった法外な金利で貸し付ける業者も珍しくありません。
しかし、闇金にまで融資を求める債務者は、通常の消費者金融から借金を断られるような人がほとんどです。
そんな多重債務者に金を貸しても回収できないのではないかと思われるでしょう。
そこで、闇金の真のターゲットは債務者本人ではなく、その周辺の人々なのです。
業者が融資を行う際には、審査の名目で債務者の個人情報をはじめ、家族や親族の連絡先、勤務先なども把握します。
そうすると、業者はこうした情報を盾に、「借金が返せないなら親類の家や職場にも乗り込むぞ」と債務者を脅すことができます。
嫌なら自分で友人や親戚などから金を借りるしかありません。
つまり、債務者は闇金業者の顧客でありながらも、同時に回収係のような役目を負わされることになるのです。
警察庁の報告によると、2017年度の闇金による被害者数は約1万3000人にものぼります。
債務者周辺の人間も含めると、その数は2倍、3倍以上にも膨れ上がるのではないかと考えられています。
参考 ヤミ金とは - 知るぽると