ゴキブリを食べたり煮たりするのは世界では普通?

ゴキブリで出来た漢方薬がある

身近な生き物の中で、嫌われもの代表のゴキブリですが、実は漢方薬として利用されています。

シャ虫と呼ばれるその生薬は、シナゴキブリやサツマゴキブリといった種類のメスの成虫を乾燥させたものです。

人が服用すると血行を促す作用を持つとされ、冷え性、肩こり、幼児の腹痛や夜泣きにも効果があるとされます。

非難のという声が聞こえてきそうですが、世界にはこれらを実際に使用する地域があるのです。

アメリカでは破傷風の薬として煎じてお茶にしますし、ペルーではゴキブリから作られた酒が風邪薬として飲まれていました。

また、ゴキブリを薬どころか食用としている地域もあります。

18世紀のイギリスでは、ゴキブリをペーストにしてパンに塗ったり、船員が船の中のゴキブリを捕まえて生で食べることもあったといいます。

タイにはゴキブリの尾についた卵を集めて揚げて食べる民族が存在し、その他の東南アジア諸国でも素揚げして食べる地域もあります。

総じて気持ち悪いと思うかもしれませんが、元来ゴキブリは有毒な生き物というわけではなく、清潔な環境で飼育すれば人体に悪影響を及ぼす菌を持つことはないのです。

ちなみにゴキブリは同じ重さなら豚肉の3倍以上のタンパク質が含まれるなど、栄養価は非常に高いです。

参照 WHAT DO COCKROACHES EAT?

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