淡水魚を生で食べると寄生虫に当たる?

淡水魚を生で食べると寄生虫の被害に遭う可能性大

四方を海に囲まれた日本では、昔から生の魚を食べる文化があり、さまざまな魚が刺身にされています。

しかし、中には決して生で食べてはいけない魚があります。

それが、 河川に生息するイワナやなどの淡水魚です。

淡水魚の生食が禁じられている理由は、寄生虫にあります。

マグロや鯛などの海水魚は基本的にプランクトンや小魚をエサにしますが、 淡水魚の場合は苔や藻の他、貝類や川に落ちた虫などを捕食します。

寄生虫は、これら貝類などに潜んでいることが多く、加熱処理をしないで摂取すると、体内で生きたまま活動を始めることになります。

例えば、鮎やシラウオを宿主にする横川吸虫が人体に入れば、下痢や腹痛を起こす原因となります。

また、ドジョウやがっこうちゅうヤマメに潜む顎口虫が体内に侵入すると、幼虫のまま皮下を移動するため、皮膚がミミズ腫れのような炎症を起こします。

眼球や脳にまで到達すれば、最悪の場合、失明や脳炎など重大な症状を招くこともあります。

そのため、 淡水魚は必ず火を通して食べる必要があるのです。

ちなみに、も淡水魚だが、「鯉の洗い」のように生で提供する店もあるようです。

しかし、これは刺身専用に養殖で育てられたものであるため、寄生虫のリスクは少ないといいます。

参考 CDC - DPDx - Metagonimiasis

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