IQ180の天才が誕生!差別論者が立てた精子バンク

本当にそこから天才が誕生した「精子バンク」

ドナーから採取した精子を保存する精子バンクとは、不妊治療や同性愛者などに利用される施設で、1964年にアメリカと日本で開設されたのが始まりとされます。

そんな精子バンクを利用して天才を生み出そうとしたのが、ロバート・グラハムです。

アメリカ人実業家のグラハムは優生思想にはまった差別論者で、1980年に天才ばかりを作る目的で精子バンク 「レポジトリー・フォー・ジャーミナル・チョイス」を設立しました。

専門知識を持った研究者に声をかけ、科学者、政治家、華々しい家系や恵まれたルックス、突出した才能を持った男性だけを厳選し、ドナーに迎えました。

その結果、優れた遺伝子を求める女性たちの予約が殺到しました。

1982年、本当に利用者からドロン・ブレイクというIQ180の天才が誕生しました。

それが評判となり希望者は増加、同時に深刻なドナー不足となっていきます。

それに、特別な才能を持った男性など、世の中に大勢いるわけではありません。

グラハムは極秘でドナーの条件を落とすなど妥協に次ぐ妥協をしましたが、結果、 レポジトリーは研究者や管理者不在の眉唾物の施設になり下がり、1999年にはあっけなく閉鎖されました。

参考 The "Nobel Prize Sperm Bank" Was Racist. It Also Helped Change ...

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