楽曲が流行れば『作曲家が天才だからだ』と人は思い込む。

同調圧力による集団は加速度的に膨張する

あなたが、最近話題の新しいお好み焼き店に入ったとします。

店内はたくさんのお腹を空かせたお客さんで賑わっています。

あなたは「デラックスお好み焼き」を注文するつもりでしたが、周囲のみんなは次々と「ゴージャス焼きそば」を注文していきます。

さて、ここであなたはどうすると思いますか?

ここで多くの人は心変わりをし、「ゴージャス焼きそば」を注文します。

そう、人は周囲の意見に流されます。

古今東西問わず、この傾向は確かに存在します。

これを行動経済学では同調圧力と呼びます。

『みんながそうだから』という、一見なんでもない雰囲気は、とても恐ろしいエネルギーを秘めています。

音楽やファッションの流行や株の値動きも、この圧力に根ざしています。

更に恐ろしいことに、こうして出来上がった流れに人は疑いを持ちません。

楽曲が流行れば『作曲家が天才だから流行ったのだ』と人は思い込むのです。

流行りを生み出すということはマーケティングにおいて重要な能力です。

しかし、同調圧力を起こすことが芸術だなんて言えば、あまり共感する人はいないでしょう。

しかし、これは今も世界中で起きています。

ちなみに、私達が言う『みんな』とは、一体どれくらいの人数のことだと思いますか?

『3人以上』が最も有力な答えです。

  • みんな = 3人以上
  • どこでも = 3箇所以上
  • いつも = 3回以上

こうして膨らんだ集団は、更に加速度的に膨張していきます。

これを行動経済学ではバンドワゴン効果と呼びます。

参照
What Is Peer Pressure and Does It Lead to Addicti

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