女性名のハリケーンは被害が大きくなる?驚きの心理学

女性の名前がついたハリケーンが怖い!?

アメリカでは、ハリケーンに人のような名前が付けられているのをご存知ですか。

そして、女性名のハリケーンの方が、被害が大きいと言われています。

なぜでしょう?

女性のほうが怒ると恐いからですか?

というのは冗談で、実は、被害が大きくなることよりも、そのネーミングのほうが時系列が先なのです。

ハリケーンの名前は、強さに合わせて付けられたわけではありません。

理由は簡単で、女性の名前が付いているほうが、恐怖心が和らいでしまうからです。

先ほど女性は恐いと言いましたが、私たちの先入観は、ここではどうやら逆のようです。

ハリケーンに男性の名前が付いているほうが、人々の警戒心が強まるため、被害が小さくなるのです。

ネーミングの役割は、単なる区別だけではありません。

家族が期待を込めた名前を子どもに付けるように、人や物の名前は見る人の先入観を大きく左右します。

この効果を行動経済学ではラベリング理論と呼びます。

名前は、それだけで「ブランド」のような役割があるのです。

参照
An Overview of Labeling Theory - ThoughtCo
'What is 'labelling theory' in sociology? - The Hindu

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