国境で揉めている中国とインドは海でも争う!アメリカがカギ
インドと仲が悪い中国
21世紀、中国の最大のライバルはアメリカですが、実はもう1ヶ国大きなライバルがいます。
2022年8月時点でインドは人口14億66万人です。
14億4850万人だった中国とほぼ同じで、経済でも軍の強さから見ても、どんどん中国に迫っている国なのです。
そんな中国とインドは、 領土やインド洋を巡ってた頻繁に争っています。
両国の国境付近でも軍が衝突し、多くの犠牲者が出ています。
この問題は中国とインドが接している場所で、1957年頃から国境をどこにするかで揉め始め、1962年には中印国境紛争という戦争にまで発展しました。
この戦争では中国が勝ちましたが、そこから両国ともに険悪な状態が続いています。
そんなライバル関係である中国とインドは、互いに相手の動きを封じようとしています。
インドは日本、オーストラリア、アメリカ(ハワイ)と連携して中国を監視し、中国はインドと仲の悪いパキスタンやインドに近い国家と仲良くなってインドの動きを止めようとしています。
陸だけでなく海でも揉める中国とインド
中国とインドは国境の領土問題だけでなく、海でも争っています。
中国が自分の国に石油を安全に運ぶには、インド洋を使う必要があります。
そのため中国はインド洋への進出を考えていますが、中国に出て来て欲しくないインドはそれに対抗するためいろいろな戦略を行っています。
中国の戦略には、真珠の首飾りと呼ばれるものがあります。
これはインドの周りの国々と協力し、インドを監視しながらインド洋のシーレーンを得るという戦略です。
その国々とはミャンマーやバングラデシュ、スリランカ、パキスタンなど港をもつ国々で、これらの港を中国が使えるのです。
この国々を線で結ぶと、まるでインドを囲んでいるように見えます。
これが「首飾り」のように見えたことから「真珠の首飾り」の名前が付きました。
かたやインドの戦略は、ダイヤのネックレスと呼ばれます。
これは前述の中国に対抗するために考えられたもので、中国がインドを囲むのに対し、その外側をさらに囲もうとする戦略です。
この作戦では、東南アジアとアフリカの東部と協力して中国の戦略の外側にシーレーンをつくろうとしています。
またこの近くのディエゴガルシア島にはアメリカの基地もあります。
インドが中国に対抗するには、アメリカの協力が不可欠でしょう。
参考 What is Necklace of Diamonds Strategy?