
500gで全人類を死滅させる菌を含むハチミツの怖さ
ハチミツは乳児の命を奪いかねない
わずか500gで全人類を死滅させることのできるボツリヌス菌ですが、気をつければそこまで危険度は高くありません。
毒素を作る前のボツリヌス菌やボツリヌス菌芽胞は腸内細菌によって駆除されるので、体内に入っても問題はありません。
しかし、 生後1年未満の乳児がある食品を口にすると、ボツリヌス菌に身体を攻撃される恐れがあります。
その食品が「ハチミツ」です。
ハチミツはボツリヌス菌芽胞の混入している比率が高く、日本では国産製品の5~10%から検出されたというデータがあります。
成人であれば食べても問題はありませんが、生後1年未満の乳児は腸内細菌の環境が整っていません。
そのため、腸に達したボツリヌス菌や芽胞が腸内細菌に邪魔されることなく繁殖し、毒素を出してしまう可能性があるのです。
実際、厚労省や消費者庁は1歳未満の乳児がハチミツをとることを控えるよう通達を出しています。
それでも、2017年には東京でハチミツをなめた生後6ヶ月の男児が亡くなる事故も起きています。
ただ、毒素を作る前のボツリヌス菌に対しては、それほど神経質になることはありません。
それどころか、ハチミツは美容や健康に効果があるとされているので、1歳以上の子どもや大人は、少し食べるのは健康的といえます。
参考 Botulism | CDC