怪しい古代文書、竹内文書によるとキリストの墓は日本にある

イエス・キリストの墓は日本にある?

はりつけとなったイエス・キリストの亡骸は、エルサレムに埋葬されたと伝わっています。

しかし、意外な場所にも「キリストの墓」が存在します。

その場所とは、日本の青森県新郷村です。

「キリストの墓」が見つかったのは、1934年のことでした。

発見者は竹内巨麿(たけうちきよまろ)という人物です。

彼は超古代書「竹内文書」を受け継ぐ家の子孫を自称し、その古文書の伝承を手がかりに墓を発見したといいます。

竹内文書によると、イエスは21歳のときに来日して神学の修業を重ね、33歳のときにユダヤに戻りました。

イエスは十字架刑に処されたことになっていますが、実は刑を受けたのは弟のイスキリで、 イエス本人は日本に戻り、新郷村で106歳まで生き、死後はこの地に埋葬されたという伝説が残っています。 

ネタ元の竹内文書はキリストだけでなく、釈迦や孔子、孟子、モーセも日本で修行したと書かれ、初代天皇が誕生したのはなんと紀元前3175億年という記述まであります。

いずれも歴史的事実とは異なり、 竹内文書が偽書であるのは明白です。

しかし村には「キリストの里伝承館」が設けられ、歴史や民俗と同時に、ユダヤとのつながりを示す数々の証拠や日本語で書かれた「キリストの遺言書」などが展示されています。

キリストの墓、キリストのハッカ飴、焼酎、キリストの遺言、手ぬぐいなど、みやげ物も豊富です。

事実かどうかはともかく、キリスト伝説は村の観光資源として、大いに役立っているのは確かなようです。

参考 The Grave of Christ in Japan? — Watchtower ONLINE LIBRARY

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