なぜ『有終の美、終わりよければすべてよし』なのか?

楽しかったデートも、別れ際の印象が悪ければ台無し

これはピーク・エンドの法則と呼ばれる、アメリカの心理学者のダニエル・カーネマン氏が打ち立てた法則です。

反対に別れ際に胸がときめくようなものであれば、その日の出来事は全て楽しかったものとして記憶され『また会いたい』と思うようになる、というものです。

彼は以下のような実験を行いました。

まず被験者をAとBの2グループに分け、Aのグループには『不快な音』を、Bのグループにはそれに加えて『不快でない音』も聞かせます。

その結果、Bのグループの方が『実験を通して不快だった』と答える人が多かったそうです。

つまり、人はあらゆる経験の良し悪しをフェアに判断してはおらず、自身がそのピーク時に受けた印象がどうだったかと、終わり際がどうだったかのみで全体を判断しているということです。

その名の通り、「ピーク」と「エンド」の2点が全て、ということです。

この心理は恋愛や仕事にも活かすことが出来ます。

どんなに退屈な時間があっても、終わったときに幸福感があれば楽しい思い出になります。

これは何も自分以外の人がいる場合に限った話ではありません。

頑張った自分へのご褒美を設定するというのも、この法則を用いた賢い方法と言えるでしょう。

参照
Peak-end rule – Biases & Heuristics | The Decision Lab
Peak-End Rule | Laws of UX

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