100万円の約束手形を100円に下げる合法的な方法
100万円の約束手形を100円に下げる方法
仕事を発注したものの、すぐに現金が用意できない!
そんなとき、定められた期日で支払いを約束するのが約束手形です。
これによって手形を送った側の支払いは延期され、受け取った側も、すぐに現金が必要な場合には、割り引きを受けて資金を調達することができます。
ただ、金額の記載方法を変えることで、大幅な値引きが可能になってしまうパターンもあります。
約束手形は、記載された期日になって銀行へ行けば、約束の現金を受け取ったり、自分の口座に振り込んでもらったりすることができます。
例えば、100万円の手形を発行するとき、金額欄には「¥1,000,000」 と記す、という具合です。
しかし、この数字に加え「金壱百円」と記載しておくと、その手形は100円の価値しかなくなってしまうのです。
なぜなら、手形法第6条には
為替手形ノ金額ヲ文字及数字ヲ以テ記載シタル場合ニ於テ其ノ金額ニ差異アルトキハ文字ヲ以テ記載シタル金額ヲ手形金額トス
手形法第6条
とあり、このルールは約束手形にも当てはまるのです。
つまり、数字と漢数字の金額が異なるとき、漢数字の金額が優先されてしまうのです。
法的に認められるとはいえ、信用の失墜でその後の取引に支障が出るのは確実なので、おすすめはできません。
参考 小切手の書き方教えます。 - スーの徒然日記