ドッジ特使『円の角度が360°だから$1¥=360円にしよう』
かつて米ドルが「360円」になった理由は円が「360度」だから
円とドルの為替レートは、今日では変動相場制です。
太平洋戦争中は1ドルは4.2円ほどでしたが、戦後、円の価値が暴落したうえ、輸出とも製品によって為替相場が違うという混乱した状態になりました。
そこで1949年、GHQから日本経済再建の仕事を任されたドッジ特使が、その一環として、為替レートを『1ドル=360円』と定めたのです。
このレートは22年間維持された後、1971年にニクソン大統領によって変動相場制に切り替えられ、急速に円高・ドル安となっていきました。
それにしても、1ドル=360円という数字はどうやって決められたのでしょうか。
常識的に考えれば、為替レートは、双方の通貨の実力を基に決められるところでしょう。
しかし、伝わっているところでは、ドッジがレートを決めた基準は驚くべきものでした。
「円」という語には、円形の意味もあります。
円は360度だから、1ドルを360円にしようと決めたというのです。
もちろん、ドッジも通貨の実力から為替相場を決められるならそうしたかったでしょう。
しかし、いくら議論してもなかなか決まりませんでした。
そこで、こんな洒落のような決め方をしたというのです。
参考 GHQが日本円と米ドルとの交換レートを1ドル=360円に決定 - M&A Online